京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

♪ひとりでも ひとりじゃない

2023年04月01日 | 催しごと
桜の開花が進むにつれてそわそわと、じっとしていられずに腰を上げる日々が続いた。
今日4月1日。少し気持ちを整えたくて東本願寺に参拝した。数珠をもって。
「宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年 慶讃(きょうさん)法要」が3月25日から始まった(~4/29)。


美しく整備されて生まれかわった門前に、何台のバス?

今回初めて御影堂と阿弥陀堂が一体となって勤まっている。

今日は中日、音楽法要が勤まる。席は予約していないので、後席の一角に設けられた自由席のエリアに腰を掛けた。前方には各地からバスで来られた方々が多いのだろうか。

分断、分裂が言われる今の時代だが、せめて日々の暮らしの中では自己満足よりも、互いに響き合い通い合って生きることに喜びを見いだしたい。

〈他者とともに生きる〉。そのためには、他者への想像力が問われる。相手の身になることはできないが、一人ひとりの人生の中で、相手の痛みを思いやる感性、「ねんごろのこころ」を持つ優しさを心に添わせて、日々道を歩んでいくことが大切なのではないのかな。

孤立せず、仲間を作って他者とともにバラバラに生きる。

宗務総長による〈表白〉の中で、心に残る言葉があった。
「なにか方向や答えを建てようとすれば、それは分断につながっていきます。しかし、私たちは生きるために立場を建てざるを得ない存在であります。その立場は時に、他者を傷つけ排除するか、あるいは立ちつくすしかない現実を作り出してしまいます。……」

で考えさせられたのです。分断や争いを超えてゆく道…。

  「ひとりでも ひとりじゃない 昔も今もこれからも」
      慶讃テーマソング「ひとりじゃない」(歌詞・串馬千聖)の中にこんな一節が。



 親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞 生涯と名宝」  京都国立博物館 (3/25 - 5/21)
 「真宗と聖徳太子」  龍谷ミュージアム (4/1 - 5/28)
※ 「若き日の親鸞」 五木寛之『親鸞 -青春篇』を原作として 南座 (4/10 - 4/29)
コメント (4)
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