秋に上海と言えば蟹、といきたいところだが、今回はなぜかB級一色。
まずは超有名店「小揚生煎館」で焼き小籠包。
この店の本店、以前はB級食堂ばかり集まった呉江路というところにあったのだが、都市開発で食堂街がなくなってしまい、移転したらしい。
支店もたくさんできているようだが、今回行ったのは人民広場から5分ほど歩いたところ(人に連れられて行ったため住所はわからず)。
新しくなったと言ってもシステムは変わらず、まずは入り口のお姉さんに注文を伝えてお金を払い、列に並んで小籠包を受け取る。
奥では小籠包が次々に包まれ、その手前では大きな鍋をぐるぐる回しながら焼く作業、焼きあがると店頭に移されて注文分づつホウロウの皿に取り分ける。
これを持って小さな店の2階でテーブルを確保。
この店がいつできたのかは知らないが、殺風景なほどシンプルな店内の雰囲気は以前の本店とまったく変わらない。
お尻の良く焼けた小籠包の頭の方をちょっとかじればアツアツのスープがたっぷり入り、肉餡のおいしさも以前と変わらない。
一緒に頼んだスープに入っているのは肉を包んだ豆腐と、魚のすり身でできたお揚げ。スープはちょっと塩辛いけど、魚のお揚げがおいしい。
以前の記事を見てみると2007年には4つで3.5元だったこの生煎。今は5元になったが、それでもスープと合わせてたった13元(約160円)でお腹いっぱい。支店が増えても味が変わらないところが立派だ。
その翌日は1人だったので、ガイドブックで見つけた七宝老街という所に行ってみることにする。
地下鉄で簡単に行ける水郷とのことなので行ってみたが、この地下鉄が結構曲者で、路線上はちゃんと接続しているはずの4号線と9号線が実際には接続しておらず、乗換駅では改札を一度出てかなり歩かなければならない。こんな面倒な乗り換え、よくみんながまんしてるなあ。
そしてようやくたどりついた七宝。改札を出て看板を目当てに歩き出した頃にはもうかなり暗くなっていた。
老街入り口までも予想以上に歩く。と言っても10分ぐらいだが、門の入り口横にはペンキで景色の描かれたビル、その前でポーズをとり、記念写真に余念のない観光客。ちょいといやな予感。
老街の中に入り込むと狭い通路の両側にびっしりとお店。建物は明・清代を再現しているとのことだが、2階をそれらしく作っているだけで映画のセットのようなもの。麗江古城の規模を小さくしたような感じで、安っぽい土産物屋ばかりなのも変わらない。ほんの小さな隙間にまで店を作っているのが面白いが、これははずしたかな、と不安になる。
この土産物屋街をしばらく行くとやっと「水郷」らしい川に出た。
この川に架かる橋に上がってみると、その向こうの小路は人でいっぱい。
なにごとならん、と小路に入り込んでみて納得。この橋から向こうは食べ物屋ばかりなのだ。
この町の名物らしいのはお餅屋さん。かわいいウサギやかぼちゃの中にはほんのちょっぴりあんこが入っていた。
こちらは今川焼きの片面に砂糖を塗ってさらにカリッと焼いたようなもの。中の小豆餡の甘さがほどよくてなかなかおいしい。
ほかにも
鶏を泥で包んだ「コジキ鶏」とか、もち米を詰めて甘く煮た蓮根とか
串刺しにされた鶉の丸焼きとか。やっぱり食べ物屋は面白い。
さあ、それでは何を食べようか、と散々迷いつつ選んだのはアヒルの春雨スープ。
小汚い店で、できますものはほとんどこの春雨スープと小籠包のみ。
しかしアヒルの血を固めたものと砂肝、腸の入ったこの春雨、白濁したスープがうまい。
かなり満腹になりつつ、誘惑に負けてついもう一軒。
店先で大きな団子をゆでているこのお店。本当はナツメ餡やピーナッツ餡の入った団子が食べたかったのだが、ゆでているお兄さんに口頭で中身を指定しなければならないので断念(中国語が発音できない・・・)。1椀単位で注文できるメニューを指差しで頼んだら甘酒のお米に小さな団子がたくさん入ったものが出てきた。このもち米団子がとてもなめらかな口当たりで実においしい。やっぱり餡入りが食べたかった。
ふくれたお腹をさすりつつここを離れる頃には橋に電気がともった。
これまたちょっと安っぽい電飾。
七宝は観光ではなく、B級飯を食べに行くところであった。
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まずは超有名店「小揚生煎館」で焼き小籠包。
この店の本店、以前はB級食堂ばかり集まった呉江路というところにあったのだが、都市開発で食堂街がなくなってしまい、移転したらしい。
支店もたくさんできているようだが、今回行ったのは人民広場から5分ほど歩いたところ(人に連れられて行ったため住所はわからず)。
新しくなったと言ってもシステムは変わらず、まずは入り口のお姉さんに注文を伝えてお金を払い、列に並んで小籠包を受け取る。
奥では小籠包が次々に包まれ、その手前では大きな鍋をぐるぐる回しながら焼く作業、焼きあがると店頭に移されて注文分づつホウロウの皿に取り分ける。
これを持って小さな店の2階でテーブルを確保。
この店がいつできたのかは知らないが、殺風景なほどシンプルな店内の雰囲気は以前の本店とまったく変わらない。
お尻の良く焼けた小籠包の頭の方をちょっとかじればアツアツのスープがたっぷり入り、肉餡のおいしさも以前と変わらない。
一緒に頼んだスープに入っているのは肉を包んだ豆腐と、魚のすり身でできたお揚げ。スープはちょっと塩辛いけど、魚のお揚げがおいしい。
以前の記事を見てみると2007年には4つで3.5元だったこの生煎。今は5元になったが、それでもスープと合わせてたった13元(約160円)でお腹いっぱい。支店が増えても味が変わらないところが立派だ。
その翌日は1人だったので、ガイドブックで見つけた七宝老街という所に行ってみることにする。
地下鉄で簡単に行ける水郷とのことなので行ってみたが、この地下鉄が結構曲者で、路線上はちゃんと接続しているはずの4号線と9号線が実際には接続しておらず、乗換駅では改札を一度出てかなり歩かなければならない。こんな面倒な乗り換え、よくみんながまんしてるなあ。
そしてようやくたどりついた七宝。改札を出て看板を目当てに歩き出した頃にはもうかなり暗くなっていた。
老街入り口までも予想以上に歩く。と言っても10分ぐらいだが、門の入り口横にはペンキで景色の描かれたビル、その前でポーズをとり、記念写真に余念のない観光客。ちょいといやな予感。
老街の中に入り込むと狭い通路の両側にびっしりとお店。建物は明・清代を再現しているとのことだが、2階をそれらしく作っているだけで映画のセットのようなもの。麗江古城の規模を小さくしたような感じで、安っぽい土産物屋ばかりなのも変わらない。ほんの小さな隙間にまで店を作っているのが面白いが、これははずしたかな、と不安になる。
この土産物屋街をしばらく行くとやっと「水郷」らしい川に出た。
この川に架かる橋に上がってみると、その向こうの小路は人でいっぱい。
なにごとならん、と小路に入り込んでみて納得。この橋から向こうは食べ物屋ばかりなのだ。
この町の名物らしいのはお餅屋さん。かわいいウサギやかぼちゃの中にはほんのちょっぴりあんこが入っていた。
こちらは今川焼きの片面に砂糖を塗ってさらにカリッと焼いたようなもの。中の小豆餡の甘さがほどよくてなかなかおいしい。
ほかにも
鶏を泥で包んだ「コジキ鶏」とか、もち米を詰めて甘く煮た蓮根とか
串刺しにされた鶉の丸焼きとか。やっぱり食べ物屋は面白い。
さあ、それでは何を食べようか、と散々迷いつつ選んだのはアヒルの春雨スープ。
小汚い店で、できますものはほとんどこの春雨スープと小籠包のみ。
しかしアヒルの血を固めたものと砂肝、腸の入ったこの春雨、白濁したスープがうまい。
かなり満腹になりつつ、誘惑に負けてついもう一軒。
店先で大きな団子をゆでているこのお店。本当はナツメ餡やピーナッツ餡の入った団子が食べたかったのだが、ゆでているお兄さんに口頭で中身を指定しなければならないので断念(中国語が発音できない・・・)。1椀単位で注文できるメニューを指差しで頼んだら甘酒のお米に小さな団子がたくさん入ったものが出てきた。このもち米団子がとてもなめらかな口当たりで実においしい。やっぱり餡入りが食べたかった。
ふくれたお腹をさすりつつここを離れる頃には橋に電気がともった。
これまたちょっと安っぽい電飾。
七宝は観光ではなく、B級飯を食べに行くところであった。
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