Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

五島列島の旅 9 福江島南部

2010-11-27 02:27:35 | 国内旅行
11月2日 続き

 奈留港から福江港までは30分の船旅。

到着したらすぐにバスに乗り込んで島の南部をめざす。

やってきたのは大宝寺。
  
8世紀からあるとされ、「西の高野山」と呼ばれる真言宗のお寺で、お堂の中には左甚五郎作と言われる像(なんだかさだかにわからず)とか、最澄作と言われる十一面観音(実際はもう少し時代が降るらしい)などなど、薄暗い中に由緒あるお宝がいっぱい。
しかし立派なお堂はごく最近のもので、荒れ果てていた寺を自分の代で建て直したという住職の話の方が面白かった。
住民、信者がどんどん減る中で組織、施設を維持する苦労はキリスト教、神道、仏教、どれも変わらない。

次に訪れたのは細い山道を入ったどんづまりにある白鳥神社。
  
ここも7世紀にはじまり、最澄が遣唐使の行き帰りに立ち寄ったとされている由緒ある神社。鳥居の向こうに海が見える景色が島らしい。

どんどん暗くなる時間と競争しつつ、福江島西端の大瀬崎灯台へ。
  
ここは「日本の夕陽100選」に選ばれているそうだが、残念ながらこの日はきれいな夕陽を見ることあたわず。
「日本の灯台50選」に選ばれた灯台そのものも魅力的だが、崖を降りる頃には真っ暗になってしまう。ということで展望台から眺めるだけ。

さらにもう1ヶ所、1899年創建という井持浦教会へ行ったがここも残念ながら中には入れず
  
日本最古のルルド(フランスの霊泉を模したもの)のお水だけいただく。

元学校教師というふるさとガイド氏がバスの中でみんなに歌を歌わせようとするのに閉口しつつ、福江の宿に着いた頃には回りはもう真っ暗。

早速いただいた夕食は今夜も海の幸三昧。
  
もう2、3ヶ月分のお刺身をこの4日間でいただいた気がする。
 こちらの宿ではグラタンや茶碗蒸しの温かい料理がうれしく
 何より珍しい「かっとっぽ」が食べられたのがラッキー。
これは有川漁港でも見たハコフグのお腹の皮というか殻をはずし、内臓を取ったところに甘い味噌を入れて焼いた料理。食べる時は中身を良く混ぜて食べるのだが、柔らかい白身に甘い味噌がからんでおいしい~。

このハコフグ、以前は毒はないと言われていたが、その後の調べでごく弱い毒を持っていることがわかり、そのため普通の店では出せなくなったと言う。Wikipediaによると肝臓と皮は販売禁止とあるが、宿で食べたかっとっぽには確かに肝が入っていた。しかもその肝がとろりとフォワグラのようで特においしかったのだが。

ハコフグを食して3週間、いまだ何の不都合もない。


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コメント
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