Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

五島列島の旅 6 上五島の教会巡り

2010-11-21 23:43:01 | 国内旅行
11月1日

朝一、朝食をとらずにホテルを出て有川漁港へお魚の水揚げを見に行く。
 
  
通り過ぎたばかりの台風の影響であまり漁は良くない様子。
  
それでもイカやらハギ、シイラ、ハコフグなどが揚がって漁師さんたちは忙しい。

ひとしきり見学させていただいた後は港の横のこの建物へ。
  
こちらでお母さん達に漁師料理をご馳走になるのだ。

いただいたのは
  
てんこ盛りのひらまさのお刺身につけ揚げ、ブリ大根、なますにきんぴら。アラのお味噌汁は丼でおかわりしたが、「みんなどうしてもっと食べないの」とお母さん達は不満げだ。
いや、もう朝からお腹パンパンです。

たっぷりの朝食の後は上五島の教会巡りに出発。

まず向かったのは中通島の最東端にある頭ヶ島(かしらがしま)教会。
  
1917年に完成した教会だが、このような石造りの教会は日本では珍しいのだそうだ。

  
中に入ってみるとここの天井は折り上げ天井という形式。ゆるいカーブの船底のような所にパステルカラーの花模様があしらわれていてなんとも優しい雰囲気。

この教会の設計者は上五島生まれの鉄川与助氏。このあと、いくつか鉄川氏設計の教会を見るのだが、一つとして同じ姿のものはなく、それぞれ外観も内部も魅力にあふれている。

この与助氏のお孫さんがおじいちゃんについてのHPを開設していらっしゃる。
それによると与助氏は一度もヨーロッパの教会は見たことがなく、写真や文献を研究して五島や九州各地の教会を設計したのだそうだ。

ところでこの頭ヶ島には上五島空港というのがある。
 福江空港もあるのになぜ、と思うが、案の定こちらの空港は2006年以来使われておらず、空港ビルは現在はなんとパソコン教室に使われている。
まったく日本の航空行政って、と思わずにはいられない光景。

  
こんな美しい景色を見ながら、次に訪れたのは

鯛の浦教会
  
この木造の教会は1903年に建てられたものだが、玄関部分だけは昭和21年に原爆で壊された長崎の浦上天主堂のレンガを使って鉄川与助氏が設計したものなのだそうだ。

さらにこの教会、新しい建物がすぐ近くに建てられ、こちらの建物は現在は資料館になっている。
  
内部はこうもり天井が美しく、窓の装飾も繊細だが
  展示された踏み絵が悲しい。

ここからはまたちょっと北へ向かって青砂ヶ浦教会。
  
これも鉄川与助氏が1910年に建てた、こちらはレンガ造りの堂々たる教会。
  
内部も広々として、それでいて繊細なディテールが美しく、
   
特にステンドグラスから入る光がうっとりするほどきれいだ。

お昼をはさんで、教会巡りはまだ続く。


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コメント
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