Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ラジャスタン横断 8 ビカネール

2011-02-12 02:52:16 | インド
12月22日

朝、昨日中を見学したジュナーガル城の前を通り
 
城門をくぐって市壁に囲まれた旧市街の探索に行く。
 
この旧市街の中は車の通行不可でオートリキシャしか入れない。そのためリキシャの客引きが盛んだが、我々は歩いて回りたいので城門の前で車から降ろしてもらう。

 旧市街からまっすぐ伸びるメインストリート沿いには商店が並ぶが、まだ朝早いのでスナック屋台ぐらいしか開いていない。

この旧市街にやって来たのは街中に散在するらしいハヴェリ(邸宅)を見るためだが、どのガイドブックにも詳しい地図はないし、この道を歩いてもそれらしい建物は見当たらない。

  
やっぱりリキシャを雇えばよかったかな、と思いつつこんな揚げ菓子の屋台を撮っていたら「俺の友達は日本にいるんだ」と店先でお茶を飲んでいた男が話しかけてきた。
身なりは薄汚いが英語には訛がなく流暢。
これは使えるかも、と「ハヴェリがどこにあるか教えてくれない?」と聞くと待ってましたとばかりに案内を買って出た。

ずんずん歩いていくおっさんについて行くとどんどん細い路地に入って行く。不安がる友人をなだめつつしばらく行くといきなり出た。
  
  
赤砂岩の繊細な彫刻が施された壁に水色のブラインドが美しい。

さらに狭い道を挟んだお向かいにあるハヴェリ。
  
「この家は角が船のへさきのようだから通称タイタニックと呼ばれている。100年ほど前、海運業で儲けた家族が建てた家だ」とおっさん、プロのガイド並みにくわしく、後で確認すると説明も正確。一体何者?

この後もおっさんの後について次々にハヴェリを見て回る。
  
  
  
どの家もタイタニック同様、ほぼ100年前に建てられたものと思われ、どれも赤砂岩でできているので、町全体に統一感が感じられる。マンダワやファテープルに比べて保存状態もずっといい。

   
細部の装飾はいかにもインド風というかラジャスタンならではなのだが、どこかヨーロッパの香りもするのは建材のせいだろうか。ヨーロッパの門前に牛はいないけど。

最後は珍しい細密画に覆われたジャイナ教寺院まで案内してもらって
 
おっさんにはまったく感謝。案内してもらわなければこんな路地の奥に隠れているハヴェリの数々を探すのは難しかったもの。

はじめは「遠来の客人を案内するのは当然さ。お礼なんてもちろんいらないよ」と言いつつ、最後は「さっきのお寺にお布施を置いてこなければいけないから」とガイド料を要求するのは予想通り。
しかし言葉つきなどからして結構教育のありそうなおっさん、何が原因で浮浪者風に転落してしまったのか。

ビカネールも期待以上に興味深い町だった。


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コメント (7)
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