Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

盛夏の山形 1 新高湯温泉「吾妻屋旅館」

2023-08-03 17:04:29 | 国内旅行

トビリシの温泉記事を書いたからと言うわけではないが、東京の暑さに辟易して山形の温泉にちょっとだけ避難してきた。

7月30日

出発は東京駅から久しぶりの山形新幹線。
 
11時発の車内は3割ほどの乗客。駅弁を買うのも久しぶり、「祭り」で選んだシラスとジャコのお弁当は今や1000円越えが当たり前になった中でリーズナブルな880円。量も少なめでちょうどいい。

東京から2時間で米沢に到着。
 降り立つと暑くて、この日の最高気温は米沢も36℃だったらしい。

 
白布温泉行きのバスは小さいのが来たけれど、駅前から乗ったのは自分ともう一人だけ、途中で白布温泉までのカップルが一組。このバスはICカードが使えるようになっていて、終点までは40分、970円。

終点の天元台は白布温泉の先のロープウェイ乗り場。バスが着くと宿の車が待っていてくれて駅から一緒だった女性と二人で乗り込むが
 ここからの1㎞は宿の私道、半舗装の道は所々すごい急坂、歩いたら大変そうだ。

 5分ほどで宿に到着。
 
山の斜面に建った新高湯温泉「吾妻屋旅館」さん、石段を上って玄関へ。
 入ってすぐの長いテーブルでチェックインしてすぐにお部屋へ。

 
廊下の片側には男女別のトイレと洗面所が並び、反対側に部屋が並ぶ。
 
部屋はシンプル極まりない6畳で、布団も自分で敷くスタイル。がテレビもあるし、携帯も入る。
 
おいしいゼリーのお着き菓子も用意されていて、窓の外、正面には兜山が見える。
ここは標高1,126mということでエアコンはないが、着いた時は思いのほか暑くて、部屋のおもちゃのような扇風機が活躍してくれた。

一息入れたら早速お風呂へ行こう。
今日は他のお客さんも少なく、まだ到着していないとのことなので、まずは昼間は混浴の露天に入りに行く。

 玄関の下、お向かいにあるこの昇龍門から石段を下りて行くと
 左側にあるのが根っこ風呂。
 
樹齢250年の栗の木をくりぬいたという一人サイズのお風呂が2つ並んでいて、含硫黄‐カルシウム‐硫酸塩温泉がかけ流し。源泉温度55.6℃はそのままでは熱すぎるのでホースで湧き水を入れるが、浴槽が小さいのですぐに適温にできる。
 硫黄の匂いはかすかながら透明のお湯には消しゴムカスのような白い湯の花がたくさん浮いていて、根っこの浴槽の肌触りもいい。
ちなみにすべてのお風呂にある標高1126mの看板はインスタ狙いかな。

 このすぐ隣にあるのは眺望露天風呂。
 
窓からも見えた兜山が正面に見えるのが自慢のようだがそれほど開けた景色ではなく
 
むしろ宿に上がって来る道路からお風呂が良く見える感じ(笑)。とは言えこちらのお湯はちょっとぬるめに調整されていて、周りの緑がお湯に映ってきれい。

さらに3湯目の混浴露天は滝見露天風呂。
 
宿の脇の急な坂を上ると簡素な更衣室が見えて
 
名前の通り、小さな滝を見ながら湯浴みができる。こちらのお湯もちょっとぬるめ、滝の音を聞きながら入るここが一番景色がいいと思う。

ちなみに混浴露天では女性の湯あみ着OK、玄関脇にはちゃんと脱水機もあるのが助かる。
 ただしどの更衣室もペラペラののれんが一枚かかるだけで男女の別はなく、ここでの着替えはちょっとスリリングかも。

と、露天の偵察は一通り終えたが、やっぱり温泉には裸で入りたい、と男女別になった内湯へ。
  
 
こちらの浴室は総ヒバ造りだそうで落ち着いた実にいい風情。
3つあるカランから出るのも温泉と湧き水、シャワーがないので洗髪にはいささか不便だけれど、ゆっくり入れる内湯もいい。

さらにこの宿には玄関わきに貸切風呂があって、ここは空いていればいつでも鍵をかけて入れる。
 
扉を開けるとよくぞここに浴室を作った、と笑っちゃうほど狭いスペースにこれも木をくりぬいた浴槽が一つ。二人が縦に並んで入れるほどの長さがあるが、こちらのお湯は水でうめることができなくて熱いので初日はパスした。

こうして温泉三昧しているうちに17時半の夕食の時間。
こちらのお宿はすべて部屋出し、一度にすべて持って来てくれるが
 今回お願いしたのは料理の少ないスマートコース。
わらびやぜんまいの山菜だらけのヘルシーメニューだが、お肉やおそばもあって十分お腹いっぱいになる。
素朴な家庭料理風で、連泊するならこういう食事が一番いい。

食後はお腹が落ち着くのを待って再び滝見露天へ。
この宿のすべての露天は18時半から20時までが女性専用時間で、この時間男性は玄関から外に出てはいけないことになっている。せっかくの露天を景色が見られる時間に女性だけで入ることができないのはちょっと不公平な気もするが
 暗い中、滝の音を聞きながら入るのも落ち着く。

昼間はちょっと暑かった部屋も夜はさすがに涼しくなって、廊下にあった温度計は20℃。
窓を閉め、布団をかぶって寝られる幸せ。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジョージア再訪 5 Kiev Su... | トップ | 盛夏の山形 2 天元台 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国内旅行」カテゴリの最新記事