Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

18年初冬の東北 6 甲子温泉「大黒屋」

2019-01-08 18:52:33 | 国内旅行
12月2日 続き

白河からはすぐ隣の新白河駅で下車。
 駅前には今夜の宿のお迎えバスが来ているが、運転手の姿が見えない。
扉は開いているし、他のお客さんもすでに乗っているので勝手に座席についていると、しばらくして「今日は忙しくて」とおっちゃん登場。

大丈夫かいな、と思っていると、「白河が初めての人はいる?〇〇さんはしばらくぶりだね~」とフレンドリーで、我々が初めてだと言うと名所を回ってから宿に向かってくれると言う。

 12代白河藩主・松平定信が造ったと言う南湖をまわり、小峰城より古い白川城跡の麓を通り、
 
渓谷にかかる橋まで案内してくださるサービスぶり。
工事中の橋は交通量もほとんどなさそうな所に不似合いな立派さ、と思っているとこの先に自衛隊の演習場とあるのだとか。

楽しくおしゃべりを聞いているうち、40分で宿に到着。
 
甲子温泉 「大黒屋」

すぐに案内されて3階のお部屋に向かうと
 
きれいな廊下にはなかなかおしゃれなしつらえ。
 
10畳の広いお部屋にはこたつも据えられているが、暖房がよく効いているので必要なし。
窓の外は紅葉の時期であれば見事だろうが、すでに冬枯れ。
 愛想のいいお兄さんの淹れてくれたお茶で一服。

お風呂をいただく前にちょっと外に出て見る。
 玄関から先に行くと離れがあって、これは松平定信の別邸を移築したもので客室になっているそうだが、冬はちょいと寒そう。
 
その先を降りてみると湯屋が見えて、湯元らしき小屋も見える。

体が冷えた所でお風呂をいただこう。
 
まずは洗い場の備わった「恵比寿の湯」。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉と言うお湯は無色透明でくせがない。
 
外には露天風呂もあって、久しぶりの温泉、うれしい!

ここで温まったら浴衣を着て、すぐに先ほど見た湯屋へはしご。

恵比寿の湯の先の階段を降りると玄関があるが
 
ここには分厚いコートや長靴がいっぱい用意されていて、もうじき来る雪の季節にはどれだけ寒くなることか。
 
その先は長い階段が下に伸び、橋を渡ってやっと湯屋。
 正面がこの宿自慢の大岩風呂だが、この時間は混浴なので右手の「櫻の湯」へ。

こちらはまわりが檜造りで10人は入れそうな大きさ。
 
底には石が敷き詰められ、お湯は透明なのだが薄暗くて、真ん中に大きな石があることに気が付かなくて足指をぶつける
「恵比寿の湯」とは源泉が違うそうだがどちらも癖のないお湯なので違いは判らず、ぬるめのお湯でゆったりする。

お風呂を上がったらじきに夕食。食事処のテーブルに着くと
 
立派なぜんまいなどの山菜、川鱒と桜鱒のお刺身などが並べられていて
 牛肉のせいろ蒸しに火が付けられた途端に
 
天ぷらや岩魚が運ばれてくるので忙しい。
 
具だくさんの呉汁に栃餅のおぜんざいをいただいたらお腹はパンパン。

しかしこの後ものんびりしてはいられない。7時から大岩風呂が女性専用になるので、ちょっと時間をずらして8時ごろ行ってみる。

また長い階段を降りて扉を開けると、
 
いきなり大きな浴槽と衝立で仕切られただけの脱衣場が目の前にあるのでちょっとびっくり。

 
壁にはほとんど読めないがどうやらこのお風呂の由緒が細々と書かれ、岩がむき出しになった所には小さな鳥居があってそこからお湯が出ている。
この源泉は44、5℃とのことでこの近くのお湯は熱いが、やはり石を敷いた床下からも30℃ちょっとのお湯が湧いているとのことで、よく見ていると時々お湯の表面が盛り上がる。
 このお湯の中にも大きな石が沈んでいて、これはなでると子宝に恵まれる子宝石だそうだが、なでるまえにまた足指をぶつけるお約束。

 
入った時には2、3人いたお客さんも上がってしまって、その後はこの大きなお風呂を友人と独占してぬるめのお湯を堪能。
旅館は満室だが年配のお客さんはこの階段の下までは来ないようで、秘湯めぐりも年齢制限があることを改めて実感。

翌早朝もこのお風呂を満喫させていただき、
 正統な旅館の朝ご飯をいただいたらチェックアウト。

続々と地元のお年寄りが日帰り温泉にいらっしゃる中またバスで送っていただくと、 
 
途中の見晴らし台にちょっと立ち寄り。
標高の高いこの辺りは牧場になっているそうだが、朝食にあった牛乳は森永だ、と運転手さん。
「前は地元の牛乳を出していたんだけど、放射能が心配だというお客さんがいるんで」って、いまだに?

サービスの気持ちいいこちらのお宿、リピーターが多そうなのもうなずける。
ただしお湯がぬるめでさらっとしているので、冬よりは暑い時期の方が良さそう。

駅でチョコ・ままどおるを買って東京に戻った。


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18年初冬の東北 5 白河

2019-01-06 19:35:55 | 国内旅行
12月2日

しっかり朝食をいただいたらチェックアウトをして仙台駅へ。

 
駅をぶらついていて見つけたのは日本酒の自販機。1杯300円、仙台駅限定なんてのもある、自分は飲まないけど。

 
仙台からは新幹線と東北本線を乗り継いで福島県の白河駅で下車。
 ホームからはお城の天守閣が見えるのでそこを目指す。

 
白河の駅舎はステンドグラスも嵌ってレトロかわいい。
 駅前のロータリーはがらんとして人影もないが。

目指す城はこのロータリーとは反対方向なので、線路をくぐると
 通路には町の歴史の説明あり、出口は城門のようなデザインありでなかなか力が入っている。

 
すぐに城山公園への入り口があって、中は広々ときれいに整備されている。
 
ここが白河藩の小峰城址。きれいな石垣のお堀を見ながら階段を上がり
 
門をくぐると本丸は戊辰戦争で焼けてしまったそうで何も残っていないが
 三重櫓は平成3年にちゃんと木造でオリジナルに忠実に復元されたそうで、小さいながらも端正な形で美しい。日本100名城の1つにも選ばれているとか。

高い所を見れば登らずにはいられない友人と自分、もちろん中に入るが、ここは太っ腹にも入場無料。
  
  
平山城とは言え、さすがに最上階からはまわりがすべて見通せていい眺め。

 公園内にある二の丸茶屋でソフトクリームをいただいたら、次の列車の時間まで駅の反対側を見学することにする。

置いてあった街歩きマップを見ながら行くが
 駅前から伸びるまっすぐな道には本当に人っ子一人いない。
 
蔵が並んでいるという老舗通りに来てみても、風情のある家は2軒だけで、これはちょっと厳しい。

その先には谷津田川というのがあってその脇がずっと遊歩道になっているが
 
ほんの小川ながらここではもう見逃してしまったかと思った紅葉もまだ少し見られて、ここは気持ちよく散歩できた。

白河市の観光課はがんばっているようだが、なかなか大変そうだ。


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18年初冬の東北 4 仙台でおでん

2019-01-05 18:13:45 | 国内旅行
12月1日 続き

列車の遅れのせいで仙台に着いて宿に落ち着いたらもう8時近い。

港で冷たい風に吹かれたので今夜は何か温かいものを食べようとネット検索、選んだのは仙台の繁華街にあるおでん屋さん。
 おでん三吉
 
 
入ってみると一階にはカウンターと小上がり、2、3階にも部屋があるらしくて大きな店だが、すでにお客さんでいっぱい。
しかし地元のなじみ客が多いようで、これは期待できる。

しばらく待って案内されたのは小上がりの一番隅の座卓。
かわいいベトナム人のお姉さんに注文をお願いすると
 
まずは川エビのお通しが来て、その次は仙台名物だという三角揚げ。栃尾揚げのお豆腐部分がもう少し多い感じで、パリパリの皮をタレにつけると美味。

 
おでんは豆腐だけが皿に盛られてやってきて、あとは鍋に入って登場。
2人で1つしか頼まなかったネタはちゃんと2つに切ってある気遣いがすばらしく、特に大根の隣の大きなサンマのすりみが絶品!
 イイダコが鉢巻しているのがかわいくて、なにより澄んだおだしのおいしいこと。
近くのテーブルの女の子2人連れは鍋を傾けて飲み干していたが、その気持ちがわかるほどおいしい。

 締めには一度食べてみたかった油麩丼。小を2人でシェアしてちょうど。

おいしくて、温まって、今夜はおでんにしてよかった。
と、テクテク歩いて戻った宿は駅から徒歩7分ほどのアルモントホテル仙台
  
法華クラブ系列のこちら、部屋は狭いがまだ新しく設備は整っていて、自慢の朝食ビュッフェがすばらしい。

  
笹カマやフカヒレ茶わん蒸し、牛タンカレーやビーフシチュー
 
仙台味噌は4種類もあるし、もちろん芋煮もあり。仙台麻婆焼きそばっていつからここの名物になったの?
 
ちらしずしにデザートも有りなもので
 
朝からこんなに食べてしまった。ふ~。

 
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ふるさと納税でお節

2019-01-03 18:50:21 | 雑談
あけましておめでとうございます。

おかげさまで今年も新年は実家で、家族とダラダラと迎えることができた。
そんな元旦の朝、用意したのはふるさと納税でゲットしたお節。

納税サイトで検索してみれば、あちらこちらの自治体がお節を返礼品として提供しているが、いろいろ見比べて選んだのは以前に寄付して満足度の高かった宮崎県都城市。
10月に3万円の寄付をして、12月30日に冷凍状態で届いたのがこちら↓
 一の重にはベビーロブスターが金柑の影に隠れ
 二の重は都城らしくローストビーフ、ローストポークに地鶏焼きのお肉尽くし。
 三の重には定番の黒豆や伊達巻などが少しづつ詰められて量も適当、家族にも好評で、やっぱり都城を選んだのは大正解。

ちなみにこの返礼品、11月からは同じものをもらうのに4万5千円の寄付が必要になったので危なかった。


昨年は他にもいくつかふるさと納税を申し込んでみた。

まずはいまさらながらの復興支援で宮城県気仙沼市。
 魚肉ソーセージやフカヒレスープ、さばやさんまの煮付けもうれしいが、塩蔵ワカメのおいしさが感動もの。
しかしいささか量が多すぎる、と持て余していた所、冷凍保存ができると教えられて助かった。

大好きなプラムの「秋姫」がもらえないかと検索して見つけたのは山形県東村山郡中山町。
 こんな箱が2段重ねで送られてきて
 
1つ1つのプラムも大きい。味ももちろん良くて大満足。

海鮮物ももらってみようと選んだのは北海道寿都郡寿都町の塩うに。
 日持ちがするだろうとこれにしてみたのだが、塩がとても強い。
ほんの少しでご飯泥棒だが、他の使い方も考えてみたい感じ。


と、相変わらず能天気な拙ブログ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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