マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

EF65牽引 混合列車?

2007-09-08 17:07:53 | 国鉄・JR機関車(直流型)
今日は何かマッタリした日を送っています。これで涼しくて過ごしやすければもっと良かったのですが、なかなか秋の気配という気温ではありませんね。

今後アップするブルトレの写真を漁っていたら、懐かしい珍しい写真が出てきましたのでご紹介したいと思います。


昭和59年頃 東北本線 与野駅付近にて EF651000番台牽引の配給列車
EF651000番台+ワム80000配給者代用×2+オハネ25100+マニ36

この列車、おそらく列車番号は「配○○○○レ」という大宮工場へ入場するための配給列車だと思いますので、厳密には「混合列車」の扱いにはなっていないはずです。
その頃の経緯は良く分からないのですが、昭和59年2月のダイヤ改正以前には、品川客車区や尾久客車区からそれぞれEF58型が数両の客車を従え、検査のための工場入場車や廃車回送を行うための筋として定期的に設定されていたものでした。
そして、同改正あたりから牽引機がEF651000番台となり、従来は「貨物列車」として運用されていた配給貨車が、客車の回送に混結されるようになったのです。
ですので、厳密には配給列車ですが、外見的には間違いのない「混合列車」の様相を呈していました。

本来、混合列車は、地方線区において貨物営業はしているが貨物輸送量が少なく、さらに客車列車が設定されていて牽引定数や線路有効長に支障のない線区でしか設定されません。
また、混合列車に連結される客車への暖房供給の関係から、暖房装置を持たない機関車の牽引は通常はありえません。(例外として、清水港線のような短い区間では、暖房を使用しないことを前提として、DD13など暖房装置を持たない機関車を運用に充てていたケースは存在しました。)
ですから、暖房装置を持たないEF65が旧型客車を牽引すること自体が本来はないことであり、まして「混合列車」の形態で運転するなんてことは、過去の常識からは考えられないことでした。

じゃ、何でそんな列車を設定することができたのか・・・説明が長すぎたので、また次の機会に。
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EF65 1000番台 「さくら」

2007-09-08 04:35:47 | ブルートレイン:機関車・客車
さて、久しぶりに東海道のブルトレシリーズを再開しようと思います。

今日は、EF651000番台の牽く「さくら」をお届けしたいと思います。

東海道ブルトレのエースとして活躍してきたEF65500番台でしたが、昭和53年頃を境にEF651000番台に移行することになりました。当時貨物用として増備が行われたEF651100番台(正式には1056号機以降)などと称されたパンタグラフがPS22B搭載の重連総括制御を持つタイプです。実際の東海道ブルトレ牽引機に充てられたのは、1096号機以降の車両になります。

EF651000番台については、単独番台としても数次にわたって製造されたため、前面の通風孔(フィルター)の有無やこのクロスパンタ機など、外観上でもその趣を異にします。東海道のブルトレを牽いていた1000番台車は、EF65500番台牽引時代にピンチヒッターとして牽いた以外は、1096号機以降のクロスパンタ車が運用されました。

では、そんな彼らの活躍していた頃のシーンをどうぞ。


昭和53年8月5日 東海道本線 真鶴~根府川間にて EF651107の牽引する「さくら」

ちょうどEF65500番台から1000番台への置換えが始まった頃で、日によって500番台が牽いたり1000番台が牽いたりしていました。真新しいEF651000番台の牽くブルトレは新鮮ですが、なんとなく「似合わない」感じの違和感がありました。



昭和54年3月頃 東京駅にて 出発待機中のEF651109「さくら」

この頃になると、東京発着のブルトレはすべて1000番台に置き換わっています。私自身の駅撮りによるブルトレ写真も終焉を迎える頃でした。隣の地上ホーム発着時代の横須賀線も懐かしいですね。



昭和58年12月1日 東海道線 根府川~早川間にて EF651099牽引の上り「さくら」

東海道筋のEF58牽引荷物列車が終焉を迎える頃、時間的に間に合ったブルトレから撮影を開始しました。「さくら」は東京着が一番遅い列車でしたので、この区間でも余裕で撮影有効時間帯にありました。
このとき、初めてヘッドマークに違和感を感じました。以前、YANチョ様からのコメントにもありましたように、桜のデザインの配色が逆転しています。よくよく考えてみれば、デザイン的にはこちらの方が「正しい」のでしょうが、長年「白桜」に見慣れた私としては、やはり「違和感」があったりしてしまうのです。
また、この頃の14系寝台車は、B寝台車の2段化改造の最盛期の頃でしたので、中間車は欠車、電源搭載車のスハネフ14はスハフ14での代用措置を実施しており、日によってご覧のような凸凹編成を見ることができました。


EF65 500番台 「さくら」
http://diary.jp.aol.com/applet/marutetsu/20070820/archive

14系寝台客車:スハネフ14「さくら」
http://diary.jp.aol.com/applet/marutetsu/20070823/archive

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