わたしは、理想が高すぎて、自分を否定してしまう。
自分は、地に這いつくばっているくせに、理想は、煌々と天高く、光り輝いている。
そのギャップを考えると、自分が理想を掲げる分野から降りるしかない。
撤退すべき。
そうやって、いつもいつも、努力をしきらずに、あきらめて降りてしまう。
しかも、いい線まで行って、あと一歩で、・・・とかでもなんでもなく、初歩から中級に進むあたりで、もうリタイア。
白旗、ギブアップの、なんと早いことか。
磨きをかける前に、退散している。
そのせいで、時間もさることながら、お金も随分、棒に振った。
ひとつの道をあきらめずに努力し続ける人は、すばらしい。
ただただ楽しいだけ、では続かない。
なぜなら、人間は欲があるので、上を目指す。
向上心といえば、聞こえがいいが、たんに、欲が張っているだけだ。
自分の過去と今を比べ、未来を予想し、自己の成長を追求する、とかなんとか、かっこいいことを言って、
じつは、他人と比べている。
あんな、みっともないのよりは、わたしは、マシ。
ああ、あの人に比べると、なんてわたしは、無様でかっこわるいの・・・。
優越感と劣等感が、行ったり来たり。スクランブル。
そうやって、徐々に実力が備わり、能力の底上げにつながっていく・・・のが理想だが、
やがて来るのは、頭打ち。
テコでも動かない、能力の限界。
これの繰り返しだ。
ここで、あきらめて、新しい分野に乗り換える。
手当たり次第廻って、適正があるかも、イケるかも、と、絞り込んだ分野にトライ、挑戦する。
そこでも、また頭打ち。
また別の分野に・・・。
一通り各分野を廻ると、二周目に移行する。
二周目になると、一周目の新人さんがいて、ちょっと、一瞬、優越感に浸れる。
が、すぐ、三周目以上の人々を見て、ため息をつく。
いままで、わたしがやった挫折の道。
数々、数々・・・数々・・・。
成就した道は・・・ない・・・(哀しい・・)。
現在進行形の社交ダンスは、まだ挫折せず、しぶとく続いている。
(挫折の神経が、老化でマヒしている?)
挫折の神様が、遠い旅に出ているようだ。
ものすごく底辺を這いずり回っているくせに、
猫も杓子も社交ダンスやっている風の会話を、あちこちで直接、耳にすると、
自分の凡庸っぽさに、平凡、ありきたりさに、恥ずかしくなるような、嫌気がさすような。
我を顧みず、意識だけは、雲の上。
自分をナニサマと思っているのだろうか。
もし、こういうナニサマ人を実際に知っているとすると、わたしは、その人に対して、虫唾が走りそうだ。
その人物は、他でもない、自分なので、これを自己嫌悪というのか。
自分でツッコみ、砕け散る、たんたる、堂々巡り、こころの無益な徒労ともいえる。
恥ずかしながら・・・
(自慢だと受け取る方、そう受け取ってくださって、けっこうですが、、、、勝手にどうぞ。
そして、芸大・芸術方面に進まれた方は、鼻で笑ってください)
ああ、嫌な書き方。
自分を表現するスタンスが、はっきり決めきれていない。
ヒール役(悪役)でいくのか、はたまた、善玉でいくのか。
今日は、こころのスイス人でいこう。(すみません、パクリました)
幼稚園の頃から、ピアノ、書道、それに加えて、小学校高学年から、バレエ、珠算、
中学からはお稽古は一切やめて、英語塾(学業向け)のみ、
高校卒業以後、英会話、英字タイプ、華道、料理、和裁、洋裁、ジャズダンス、テニス、・・・
などをかじった。(一瞬かじった、だけ。あくまでも)
このうち、ピアノと書道以外は、自主的にやった。
ケイコとマナブの常連さん、みたいなかんじで、単なるカルチャーオタクか。
身についているものは、ひとつもない。
これを「時間と労力とお金の無駄遣い」と言わずして、なんと言う?
たんなる、次の人生のステージに向けての、スタンバイと、それまでのヒマつぶし、という言葉がぴったりなような気もする。
はやい話、(モノにならない)カルチャー遊びが趣味だったのだが、
真剣なステージ、結婚においては、おチャラけなしで、家に馴染む努力をし、子育てに全力投球、
そして、社会では、仕事に全力投球。
見るのは、まっすく前だけ。余裕も何もなく、ひた走りの感がある。
で、年月を重ね、無事、アーリーリタイアメントになった。
今は、ぴかぴかの仙人養成学校1年生である。
実生活では、まったく完全にリタイアしているわけではないが、こころの中では、リタイアした。
すぽっとケジメがついた。
(まだまだ、日常では、いろいろ振り回されるが)
で、なんの話だった?
あ、そうそう、ヒールか善人か、だったです?
いえ、違いました、
・・・そうそう、理想と現実の乖離で、いつも挫折、って話でした。
ここまで書いて、とたんに、ひゅーんと熱が下がってきて、どうでもよいことのように思えてきた。
生まれて死ぬまで、まだ時間があるので、
この挫折、もっともっと、じんわり楽しみたい。
と、かなり、無理やり、強がりを言って、可愛げのなさを露呈してみよう。
それより、今、せっぱ詰まった案件を抱え、悶絶している。
さっと顔色が、変わり青ざめる、わたし。
そっちの案件に移動いたします。
今日は、ここで、緊急終了と相成りました。
紅葉。落ち葉が散ってきた。
どんどん散って、紅葉の絨毯になっている。
あれっ、一晩経つと、風に吹かれて、こんなかんじ。
こんな風に、人生も、区画整理みたいに、しゃきっと分けてくれたら、助かる?