雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

里は逢坂の里

2014-12-21 11:00:44 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第六十二段  里は逢坂の里

里は、
逢坂の里。
ながめの里
睡覚の里。
         (以下割愛)


里は、
逢坂の里。ながめの里。睡覚(イザメ)の里。

人妻の里。たのめの里。夕日の里。
妻取りの里。「人に妻を取られたのか、自分が人の妻を取ったのか」と考えると、可笑しい。
伏見の里。朝顔の里。



ここでいう「里」とは、人家がある程度集まっている所のことで、「村」とほぼ同意語と考えてよいのではないでしょうか。
例によって、古歌などから引用されたと思われますが、引用源や所在地がはっきりしていないものもあります。

むしろこの章段は、男女の仲に関する言葉を集められているのが、少納言さまの狙いではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする