枕草子 第四十七段 馬は
馬は、
いと黒きが、ただいささか白きところなどある。
紫の文つきたる葦毛。
淡紅梅の毛にて、鬣・尾など、いと白き。げに「ゆふかみ」ともいひつべし。
黒きが、足四つ白きも、いとをかし。
馬は、真っ黒な毛並みで、ただ少しばかり白い所があるのが良いわ。
紫がかった斑がある葦毛も良いですね。
うす紅梅の毛色で、たてがみや尾が真っ白なのも良い。なるほど、こういうのを「ゆふかみ」と言えますわねぇ。
黒い毛並みで、足四つともが白いのも、とてもすばらしいです。
文中の「ゆふかみ」とは、「木綿髪」と書き、神主などがお祓いに用いる時の白い髪のようなものを指します。
それにしても、いろいろな毛並みの馬がいたのですねぇ。少納言さまは、これらの馬を全部見ているのでしょうか。
馬は、
いと黒きが、ただいささか白きところなどある。
紫の文つきたる葦毛。
淡紅梅の毛にて、鬣・尾など、いと白き。げに「ゆふかみ」ともいひつべし。
黒きが、足四つ白きも、いとをかし。
馬は、真っ黒な毛並みで、ただ少しばかり白い所があるのが良いわ。
紫がかった斑がある葦毛も良いですね。
うす紅梅の毛色で、たてがみや尾が真っ白なのも良い。なるほど、こういうのを「ゆふかみ」と言えますわねぇ。
黒い毛並みで、足四つともが白いのも、とてもすばらしいです。
文中の「ゆふかみ」とは、「木綿髪」と書き、神主などがお祓いに用いる時の白い髪のようなものを指します。
それにしても、いろいろな毛並みの馬がいたのですねぇ。少納言さまは、これらの馬を全部見ているのでしょうか。