ちょっぴり『老子』 ( 38 )
人を知る者は智者だが
自らを知る者は明
「 知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。知足者富、強行者有志。不失其所者久、死而不亡者壽。 」
『老子』第三十三章の全文です。
読みは、「 人を知る者は智、自らを知る者は明なり。人に勝つ者は力有り、自らに勝つ者は強し。足るを知る者は富み、強く行う者は志有り。其の所を失わざる者は久しく、死して亡びざる者は壽(ジュ)なり。 」
文意は、「 他人のことをよく知っている者は智者といえるが、自分のことをよく知っている者こそ聡明な人である。他人に勝つ人は力ある人といえるが、自分の欲望に勝つ者こそが真の強者である。足ることを知る者は富者であるといえるし、強い意志で道を行う者は志ある者といえる。自分の居るべき場所にいてそれを失わない者は久しく安泰であり、死してもなおその存在価値を失わない者こそ壽者という。 」
短い章ですし、文章そのものも比較的分かりやすい内容といえます。
書かれている教えは、いずれも、現在でも時々目にするようなものばかりです。
なお、「強」を、「強い意志で」というように理解しましたが、「勉める」とする参考書もあります。
「壽者」は、『道』を体得したようなな優れた人と受け取っていいのではないでしょうか。
身の程を知る
自分自身を知ることの大切さは、多くの機会に教えられるものです。
スポーツ選手なども、「自分との戦いです」といったことを口にするのを見ることがよくありますし、精神論を説く書物などには必ず登場します。
しかし、誰もが知っていて、誰もがアドバイスすることですが、ほとんどの人がなかなか修得できない教えだともいえるような気がします。
『老子』に限ったことではありませんが、古典で教えられる言葉などの多くは、参考書などを基に理解することはできても、それを身につけることなどとても至難の業といえます。
だからと言って、そのまま読み流してしまうのももったいないような気もします。たとえ、そのほんのさわりの部分だけでも記憶にとどめておきたいものと思います。
★ ★ ★
人を知る者は智者だが
自らを知る者は明
「 知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。知足者富、強行者有志。不失其所者久、死而不亡者壽。 」
『老子』第三十三章の全文です。
読みは、「 人を知る者は智、自らを知る者は明なり。人に勝つ者は力有り、自らに勝つ者は強し。足るを知る者は富み、強く行う者は志有り。其の所を失わざる者は久しく、死して亡びざる者は壽(ジュ)なり。 」
文意は、「 他人のことをよく知っている者は智者といえるが、自分のことをよく知っている者こそ聡明な人である。他人に勝つ人は力ある人といえるが、自分の欲望に勝つ者こそが真の強者である。足ることを知る者は富者であるといえるし、強い意志で道を行う者は志ある者といえる。自分の居るべき場所にいてそれを失わない者は久しく安泰であり、死してもなおその存在価値を失わない者こそ壽者という。 」
短い章ですし、文章そのものも比較的分かりやすい内容といえます。
書かれている教えは、いずれも、現在でも時々目にするようなものばかりです。
なお、「強」を、「強い意志で」というように理解しましたが、「勉める」とする参考書もあります。
「壽者」は、『道』を体得したようなな優れた人と受け取っていいのではないでしょうか。
身の程を知る
自分自身を知ることの大切さは、多くの機会に教えられるものです。
スポーツ選手なども、「自分との戦いです」といったことを口にするのを見ることがよくありますし、精神論を説く書物などには必ず登場します。
しかし、誰もが知っていて、誰もがアドバイスすることですが、ほとんどの人がなかなか修得できない教えだともいえるような気がします。
『老子』に限ったことではありませんが、古典で教えられる言葉などの多くは、参考書などを基に理解することはできても、それを身につけることなどとても至難の業といえます。
だからと言って、そのまま読み流してしまうのももったいないような気もします。たとえ、そのほんのさわりの部分だけでも記憶にとどめておきたいものと思います。
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