川之江駅7:14分発。
なるべく早く原始美術祭開催地基地である稲尾に着きたかったが6時台に出発しても7時台に出発しても稲尾に着くのは14:38分。
それに乗換えが5回もある。
金生町生活を始めて3年と少し、その間に公共の交通機関を利用したことはなかった。
思わず川之江駅で鈍行列車に乗るところだった。
ひとつ間違えると今日の予定である木崎湖偵察ができなくなる可能性もある。
無事定刻に着いた稲尾駅は小さな箱のような無人駅だった。 幸い女学生が一緒に降りたのでこれから行く西丸震哉記念館への道を聞くことができたが降り立ったとき誰もいなかったら不安になっただろう。 駅にはトイレもない。 西丸震哉記念館で関係者との挨拶もそこそこに自転車を借りて木崎湖湖畔を走りながら今回私の作業場になる海口庵へ急ぐ。 ついついすばらしい風景に惑わされて走っているうちに雨になる。 海口庵が見つけられず地元の人に聞くと農協に行く途中だといいながら車で海口庵まで連れて行ってくれる。 車でつれられて行ったので帰り道がわからなくなり雨の中思案していたら又さきほどの車が来る。 雨の中帰るのが大変だろうと来てくれたらしい。 無事西丸震哉記念館まで帰り着く。 7時過ぎ私が作品に使いたいとお願いしていた木を提供してくれる山林を持っているご夫婦が来てくれ翌日山林に行くことになる。 遠く離れた稲尾は植物も人情も金生町とはかなり違っている。 道に迷ってであった小川に沿って咲くワスレナグサの群生には感激した。 (写真はクリックすると大きくなります)