これまで教室では、子どもたちといっしょに、
ポップアップ絵本、図鑑、読み物、マンガ雑誌、
『ピッケのつくるえほん』のアプリで作った絵本、
実験や工作の手引き書、音読カセットつき教材など、
さまざまな本作りを楽しんできました。
教室に来る際、手作り本を持参してくれる子たちもいます。
こうした子どもたちが作った本の数々は、教室中の子らに読み継がれて、
「わたしも作りたい」「ぼくもこういうの作ろうかな」という意欲につながっています。
そこで教室での本作り活動や読書活動の質をさらに高めて
たくさんの子たちと共有できるように、
教室内に『虹色教室文庫(仮名……編集長らに自分たちで名前をつけてもらいます)』
という「ごっこの出版社」を作り、
小4のAちゃんに編集長になってもらうことになりました。
Aちゃんは教室の子らに大人気のシリーズものの本を作っている
広報活動にも熱心な女の子です。
それでは、新しい本の紹介を……。
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小3のBくんが作ってきてくれた『ことわざピッケ』。
絵にも添えられている言葉にも味があって、何度読んでも面白いマメ知識本です。
この本のすばらしさは、実際、ことわざや慣用句をもとに
絵本を作ってみないとわからないかもしれません。こうした絵本を作るには、
想像力やセンスが思った以上に必要ですから。
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アメリカに住んでいる新小1のCくんが作ってきてくれた『1ねんせい』の雑誌。
Cくんに初めて会ったのは、シアトルの幼稚園で開かせていただいた、
工作のワークショップです。当時、Cくんは3歳。
カリフォルニアから参加してくれました。
Cくん作の『1ねんせい』は、かなり分厚さ。どのページもびっしり書き込まれていて
アイデア満載です。
『かけるくんVSドラエモン』と『ドラエモンがやってきた!』いうマンガ。
『かざんのひみつ』という特集では、火山に仕組みを数ページに渡って
解説しています。
『おたよりコーナー』『らくがきページ』『えをかいて』という自由ページ
『イラスト紹介ページ』『ぼくのこわいもの』
『こんげつ号はー』という未来の絵のコーナー、
『テレビマガジンおもしろい』という雑誌の宣伝ページなど
本当に盛りだくさんです。
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<速く走る動物順に並んだパタパタ絵本>は、年長のDくんの作品です。
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年長のEくんの<ホッチキスで自分で製本したビジュアルブック>
Eくんのイラストも貼られています。
それにしても、色合いがすてき♪
DくんとEくんに、ブロックで問題を作って出したところ、
何度も何度も作りなおし、
しまいに自分でも問題を作って楽しんでいました。
物作りを通して、自分が取り組んでいることに深く関わり、
それを心から楽しむ力が育っているのを感じました。
年長になった今、こうした知恵遊びや算数の学習のように
本気で頭を絞る活動にワクワクする喜びを味わっているようです。