虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子どもの様子をよく観察することは あまり見ないこと???

2008-01-25 11:36:31 | 教育論 読者の方からのQ&A
このブログでは 
子どもの個性や行動の裏に隠れた意味を
よく観察し見極めるよう何度もすすめています。

しかし 子どもよく見るという態度には
とても注意が必要です。

子どもは小さくて
未発達で
大人からするとすべてお見通し…と
感じるかもしれません。
けれども 子どもはどんなに小さくても 大人と個性も才能も違う
ひとりの人です。
常に 評価したり 気づかったり 肩入れしたり 良いものばかり選んであげたり
子どもの気持ちを代弁したり 子どものことなら何でも知っていると思わせたり
しつけに気を使いすぎたり 
得意不得意を見すぎたり…すれば
子どもが自分で失敗し 自分で考え 自己イメージを作り上げていく
妨げとなるはずです。

よく見極める…ということは
あえて あまり見ないことでもあります
安易に子どもを決め付けたい親の心にブレーキをかけ
大きな視点にかえるためのものです。
こちらのブログで紹介したいのは
子どもの自然な成長に ささやかに協力する方法です。
環境を整え 成長を待つことの大切さを伝えたいのです。

例えば 今私は ブログのランキングに参加しているのですが
あんまりその数字を気にかけないようにしています。
見すぎることで 数字に振り回されて
順位が上がればうれしくもあり あせりもし
下がればがっかりし 読み手のニーズにばかり振り回される内容を
書くようになるでしょう。
ですからランキングは 楽しみのひとつにしていますが
あえてあまり見ないようにしているのです。
子どもにしても 見すぎれば欠点が目に付くし
得意なことも 子どもが自分で伸ばす以上に 支援しがちです。
つまり子どものペースを見失ってしまうのです。

子どもが 心の中までも
いつも親に覗かれている…と感じながら育つことは
恐ろしいことです。

見極める…ということは
視覚で見たもので判断せずに
むしろ それはあえて曇らせるくらいでも良く…
心で見るということですね。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見過ぎずみる みて見過ぎず (がっちゃん)
2008-01-25 23:32:49
 一人一人の個性を見抜いて今この子の問題に見える行動はその子自身の「困り感」のどこから来ているかを考えると気持ちのゆとりもできてその子も安心してパニックにならずに過ごせるようになりつつあります。大事なことですよね。
「見過ぎずみる みて見過ぎず」
ですねっ。 

参考リンク先
教室での困り感を考える参考
http://www3.ncv.ne.jp/~ksyk3962/komarikan.html
とても役立つリンク集(実践障害児教育)
http://www.gakken.co.jp/human-care/link.html
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がっちゃんへ (なおみ)
2008-01-26 20:18:36
コメントありがとうございます。「見過ぎずみる みて見過ぎず」いい言葉ですね
返信する

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