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幼い子を育てていると、
「少しでも知能をアップさせ、
少しでもできることを増やしてあげたい」
「お友だちと上手に遊ぶ姿、スポーツで活躍する姿が見たい」
という思いが強くなります。
そこで、家庭で「いろいろできるようになる働きかけ」にいそしむ
こととなります。
読み聞かせをし、スポーツに付き合い、学習習慣が付くよう机に向かわせます。
子どもを思う親の気持ちとして、
ごく普通の態度ではあるのですが、もしそれだけを意識していたとしたら、
かなりバランスが悪いことになってしまいます。
なぜなら、子どもの心が、
大きな世界に向かってどんどん関心を拡げながら、
「生理的欲求」
「安全欲求」
「所属と愛情の欲求」
「尊重の欲求」として、
欲求の質をより自己実現に近づけていくには、
そうした「何かできるように練習!」の発想の外にある
「別の視点から発想して用意する経験」が必要になってくるからです。
『障害の重い子と ともに ことばを育む』という著書のなかに、
孔脳症という脳の奇形をもった女の子のこんなエピソードが載っていました。
障害を持っていない幼児への働きかけとしても、とても参考になる話なので
紹介させていただきますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆さんは、変形した寝たきりの身体で、睡眠と覚醒のリズムがもはっきりしておらず、視覚に障害があります。
幸いからだに触れることに抵抗がなかったため、
☆さんの声に積極的に応えながら、からだを拡げてあげるこころみをするうち、
屈折していたからだが伸びてきました。
すると、排尿が改善しされ、昼間、目覚めていることが増えました。
それで、自分自身だけでなく周囲への興味や関心も拡がり、
友だちとの会話や校内放送も楽しめるようになりました。
グループ学習や移動学習ではリーダーや班長として活躍し、
放送係では「☆さんのおすすめコーナー」を担当するような
はりきりようでした。
「所属と愛情の欲求」の充足です。
この活動でコミュニケーション能力は、格段の進歩を遂げました。
学習発表会では実行委員になって「終わりのあいさつ」をするほど成長してくれたのでした。
人から認められることで、自尊感情を育てるという「尊重の欲求」を
しっかり満たしてくれることとなったのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
教室に異年齢の子が集まる機会があると、
2歳くらいの子にも
お兄ちゃん、お姉ちゃんがする実験の助手をさせてあげたり、
いつも自信がなくやる気のない子に、
みんなにいろいろ発表し、「すごいね~」と感動されるような場面を設けたりすると、
子どもが内面から変化していくことがあります。
すごくがんばって、能力もあって、できるようにならないと、「尊重の欲求」が満たされないようにするのでなく、
今のその子のできることで、さまざまな要求が満たされるようにしていくと、
子どもの世界が拡がり、
精神的な成長を遂げ、
学習にも身が入りはじめます。
子どもの世界をより豊かなものにするには、
近所の異年齢の子たちをいっしょに遊んであげたり、
おじいちゃんおばあちゃんとの関わりを増やしたりすることで可能になります。
学ぶことが、
いつも、その子の精神的充足感を満たすものへつながるように、
身近な大人のアイデアが大切だと思います。
![にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ](http://education.blogmura.com/edu_youji/img/edu_youji88_31.gif)
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「少しでも知能をアップさせ、
少しでもできることを増やしてあげたい」
「お友だちと上手に遊ぶ姿、スポーツで活躍する姿が見たい」
という思いが強くなります。
そこで、家庭で「いろいろできるようになる働きかけ」にいそしむ
こととなります。
読み聞かせをし、スポーツに付き合い、学習習慣が付くよう机に向かわせます。
子どもを思う親の気持ちとして、
ごく普通の態度ではあるのですが、もしそれだけを意識していたとしたら、
かなりバランスが悪いことになってしまいます。
なぜなら、子どもの心が、
大きな世界に向かってどんどん関心を拡げながら、
「生理的欲求」
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欲求の質をより自己実現に近づけていくには、
そうした「何かできるように練習!」の発想の外にある
「別の視点から発想して用意する経験」が必要になってくるからです。
『障害の重い子と ともに ことばを育む』という著書のなかに、
孔脳症という脳の奇形をもった女の子のこんなエピソードが載っていました。
障害を持っていない幼児への働きかけとしても、とても参考になる話なので
紹介させていただきますね。
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☆さんは、変形した寝たきりの身体で、睡眠と覚醒のリズムがもはっきりしておらず、視覚に障害があります。
幸いからだに触れることに抵抗がなかったため、
☆さんの声に積極的に応えながら、からだを拡げてあげるこころみをするうち、
屈折していたからだが伸びてきました。
すると、排尿が改善しされ、昼間、目覚めていることが増えました。
それで、自分自身だけでなく周囲への興味や関心も拡がり、
友だちとの会話や校内放送も楽しめるようになりました。
グループ学習や移動学習ではリーダーや班長として活躍し、
放送係では「☆さんのおすすめコーナー」を担当するような
はりきりようでした。
「所属と愛情の欲求」の充足です。
この活動でコミュニケーション能力は、格段の進歩を遂げました。
学習発表会では実行委員になって「終わりのあいさつ」をするほど成長してくれたのでした。
人から認められることで、自尊感情を育てるという「尊重の欲求」を
しっかり満たしてくれることとなったのです。
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教室に異年齢の子が集まる機会があると、
2歳くらいの子にも
お兄ちゃん、お姉ちゃんがする実験の助手をさせてあげたり、
いつも自信がなくやる気のない子に、
みんなにいろいろ発表し、「すごいね~」と感動されるような場面を設けたりすると、
子どもが内面から変化していくことがあります。
すごくがんばって、能力もあって、できるようにならないと、「尊重の欲求」が満たされないようにするのでなく、
今のその子のできることで、さまざまな要求が満たされるようにしていくと、
子どもの世界が拡がり、
精神的な成長を遂げ、
学習にも身が入りはじめます。
子どもの世界をより豊かなものにするには、
近所の異年齢の子たちをいっしょに遊んであげたり、
おじいちゃんおばあちゃんとの関わりを増やしたりすることで可能になります。
学ぶことが、
いつも、その子の精神的充足感を満たすものへつながるように、
身近な大人のアイデアが大切だと思います。
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小学校1年になりたての息子がいます。
学校での出来事を尋ねると 「お兄ちゃんが拍手してくれたよ。」と。 要領を得ない話なのであれこれと聞き出していくと以下のようなことでした。
息子は通学団の集まりで、リーダーさんに集まっている上級生に 「みんなの前で 名前を言ってね」と耳打ちされました。
息子は、「名前だけではだめだなー。お願いします も言った方がいいかなー。お願いしますだけではだめだな。よろしくお願いします。だよなー。」 と 考えて挨拶をしたという事です。
で、その挨拶を受けて上級生が拍手をしてくれたということです。
おそらく、どんな挨拶をしても上級生は 拍手をしてくれたでしょうが、息子は 上手に挨拶ができたから拍手を貰えたと 「大きな勘違い」をしたようです。
スタートが勘違いでも、 「精神的充足感を満たされた」 ようで、その日の キーワードは拍手 となりました。
そして、小学校生活への自信となったようです。
精神的充足感を満たすものへつながるように
もっともっと世界が拡がっていくようにしてあげたいです。
(これらがダメと言っているのではないですよ。子供の自然な欲求も忘れちゃいけませんよね、ということです。)
まさに「バランスの悪い子育て」をしている自分に気付きました。
能力があるなら引き出してやらないともったいない、と焦るあまり、習い事やいろんな経験を押し付ける自分。
何かが出来ると、尊敬される、自信がつく、と思って、出来るようにさせたいと思っていました。
異年齢の子とのかかわり、可愛がったり世話をしたり、尊敬したり、憧れ、真似したり、そんな中で認められることは、とても貴重な経験なのですね。
幸い、野球をやってる息子にはそういう機会があるのがありがたいです。
最近は、近所の異年齢で遊ぶ機会がなかなかないようです。核家族で、遠方のじじばばと遊ぶ機会もめったにない我が家。
気に留めておこうと思います。いつもありがとうございます。