前回までの24は

ずいぶん長い間海外ドラマはご無沙汰だった
気がします。
月曜に『ER』が始まり、さらに24の新シリーズも
放送が始まりました。さらにアグリベティも
火曜から新シリーズ再開です。

これまで唯一の海外ドラマシリーズの『ヒーローズ』
が終わり、寂しくなるかと思われたこの時期に
ついに始まったという感じでした。
そのヒーローズは、最終回が他のドラマシリーズと
違い、きっちり最後できれいに終わったのです。

他の人気ドラマシリーズは、次のシリーズに向けて
次々に事件が起きて、クリフハンガーと呼ばれる
次はどうなるのかという状況のまま終わるのです。
当然このヒーローズもそうなるものと思ったら意外と
きれいに全てのつじつまが最後に終結して収束した
終わり方でした。

まあそうなれば無理に続きを作らなくてもよさそうな
ものなのに、とってつけたように続きの予告を入れて
無理にでも次のシリーズを作るんだという感じを受け
ました。人気がなければ、次のシリーズは作れない
わけではじめから長大なストーリーを用意もできない
はずですが、長くやればやるほど話が無理やりになって
きます。

特に24などはアメリカの危機を一人の捜査官が救うの
ですから、テロにしろ何か事件が起きなくてはなりません。
このドラマでは設定上は数年感覚の間隔がおいて事件が
起きているのでしょうが、見ているほうはしょっちゅう
核爆発や細菌兵器がばら撒かれているように感じます。

月曜から始まった第6シーズンは、前シーズン終末に
中国に拉致されたジャックバウアーは、解放されるや
いなや現場の最前線に置かれます。こんなのは正に
突拍子もないことで、とても現実味がなく、そう思い
だすとお話のところどころに、そりゃあないだろうと
いうことが満載です。

新シリーズに敬意を表して月曜はライブで見たのですが、
最初の近所のアラブ人が突如テロリストになり、家族を
人質にされたその家の主人は、脅されたまま起爆装置を
取りに行きますが、その際に突如今までの人のいい隣人
が家族を守るためといって起爆装置を手に入れるために
起爆装置屋を殺してしまいます。

それだけの行動力があれば、隣のアラブ人のガキから
家族を救うほうが簡単だったろうにと思います。相手は
かなりの重症だったのですから。これだけに限らず、
二年も閉じ込められていた人間が正常な判断や運動も
ままならないだろうし、とにかく突っ込みどころ満載の
シリーズです。

これは最初から24の世界観にはまってこのシリーズでは
こうなるという続き物として楽しむしかありません。
国家の一大事なのに、家族このごたごたや恋人に煩わされ
るといった決まりごとがあります。それに前回まで活躍
した人物があっさりと死んでしまったり、何が起きるか
予測できないところもあります。

実際911のツインタワーのテロもあり、まんざら起きそうも
ないではないところが不気味です。
昨日の株価の下げなどテロ攻撃に匹敵する衝撃ではあり
ましたが。