King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

24に見る資本主義の陥穽

2008年10月03日 23時21分10秒 | 日々のこと
今深夜に放送されている、海外テレビドラマシリーズ
の『24』シーズン6ですが、シーズンを重ねるごとに
その疲労度を増している感じです。今回は特に24時間が
長く感じるのです。

主人公のジャックばかりが正しくて、他の人は比較的
簡単に死んだり、やられたりしますが、ジャックばかり
が、なぜこうも正しく強いのか。
こうなると、周りの公的機関やアメリカの政府機関は
無能で、権力争いに汲々としていて、正しい活動は
できないようにできているのかと思えてしまいます。

一番の突っ込みどころは、二年間も幽閉されていた
ジャックが第一線で一番の活躍をするということです。
このシリーズの一番最初の作品では、衛星での監視や
ネットでの監視というシーンは出てきません。二年も
たって現場情報員の装備や操作方法に何の変化もないのか
というのがひとつ。

もうひとつは、自由世界を支える大多数の幸福のために
ひとりが非人道的な扱いをされたり、下手をすれば死という
犠牲になったとしてもそれは愛国心とか民主主義という
一番世界で成功しているシステムの特性のように描かれて
いることです。

視聴者はもう少し現実を知っていますし、世の中がもっと
複雑で一人の力ではどうにも動かないこともしっています。
ただそれだからこそジャックのような人が活躍するとわくわく
もするのでしょう。
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