King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

祭りの時期に

2008年10月11日 23時00分12秒 | 日々のこと
結構複数の人に言われて、今読んでいる本の
感想を書いてくれとか、今はどんな本が読まれる
のかとか、どんな人が注目かという質問をされ、
ブログにもそういう記事を多くしてくれといわれ
ます。

世の中的にも、そういうものが反映されて世論的に
捉えられるようです。しかし、実際に人のブログを
読んでみると、感想というよりはただ本の題名と
著者名くらいしか触れていなくて感想などという
たいしたものはほとんど見かけません。
なぜこうもそんな見出し記事みたいなものばかり
世の中増えていくんでしょうか。

企業的には、ネットなんて所詮広告媒体の一種としか
見ていなくて、多くの人が名前を掲げてくれるだけで
成功なのでしょう。そんな意味では、新聞でもテレビ
でもニュースで事件になるというのはものすごい広告
になるはずです。先日のマンナンライフのこんにゃくゼリー
が発売中止になるというのはかなりの事件だったと思い
ます。

年寄りが死んでいるから表示を改善しろという命令に
相当数のものが出回っているので回収や追加表示をあきらめ
発売を中止するというものですが、毎年子供や年寄りが
もちをのどに詰まらせて死んでいるのを考えるとなんか
とばっちりを食ったような感じもします。こんなに世の中
に広まっているのに、主力商品が発売中止になるというのは
相当身を切られるような出来事だったと思われます。

本を読み終わるたびに感想や考えたことを書こうとして、
つい先延ばしになってしまったことが多々ありますが、
それを少しでも減らすように、今読もうと思った本の注文
経過などを書いておこうと思います。

というのは、最近は本屋で本を買う機会が段々減っており
そもそも本との出会いが、ネット経由とか新聞の記事から
とか時事的な要因が多く、人由来のことが少なくなっている
から余計記録的な意味で書いておくのがよいと思いました。

今日の日経の広告にグリーンスパンの『波乱の時代』
特別版の広告が載っていました。まだ波乱の時代を
読んでいる途中ですが、これは緊急出版ということなので、
直ぐに本屋に行きました。

しかし、二件回った時点であきらめてアマゾンに注文しました。
広告の時期と緊急出版という文字から、グリーンスパンのバブルが
はじけた今後の予測を聞けるものと思いましたが、どうやらそう
ではないようです。

実際、アメリカだけに投資が集中する現代の経済モデルに警鐘を
鳴らす人はいて、それはかつてレーガン大統領時代の双子の赤字
という名とともに痛烈に批判されたアメリカの経済スタイルを
グリーンスパンは、赤字を容認し、バブルも容認していたのです。
強いアメリカこそが、資本主義の実現者であり、アメリカこそが
金融と経済を操り続け、発展をつづけると言い続けていたのです。

競争原理を取り入れた新興国が経済発展をとげ、グリーンスパンの
いう創造的破壊が世の中を常に活気付けるという言葉通りの
現実の世界を見せ付けられ、グリーンスパンの言葉はより、人々
の関心を集めています。もっぱらこのがけっぷちからどう転げ
落ちるのか、それとも反転の時期を探るために人々は情報を求め
識者に見解を求めるのです。

私は、最初はソ連の崩壊のときのLTCM破綻のときと同じで、
意図的な仕掛けだと思っていました。しかし、今年になり
これだけの証券や生命保険会社の破綻につながるとは思って
もみませんでした。これは世界の基軸通貨交代の契機になる
かもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする