King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

真っ暗な社交場

2008年10月07日 23時36分18秒 | ジョギング
もはや涼しくなったので、夕方いつでも走りに
出ていいのですが、どうしても夕方5時半くらいから
走り出しになってしまいます。そうすると、いつもの
公園の2往復目はすでに闇に包まれています。

走り出すときには、散歩を終えた人に数人すれ違う
だけで、夏の終わりにあれだけいた走っていた人も
少なくなりました。それでもいつも走っている人は
暗くても解ります。

あの本格ランナーや足を突っ張って走るおじさんや
薬草園の中を走る半ズボン男が定番です。しかし、
それより遅く暗くなってから走り出す人もいて、最近
それらの人が、段々目に付くようになって来ました。

走っている人は、挨拶を交わさないものの、お互い
どんなトレーニングをして、何を目指しているのか
気にしているものです。それはやはり何かしら走る
ことに対して思いがあるからです。そして、それが
毎日続いている人には、同じ思いが潜んでいるのでは
と感じるため、そのすれ違いざまに、色々な憶測を
交わすのです。

中には、コース全てを走るのでなく、片道だけとか
その日の調子で全部とか部分走りの人もいて、それが
またすれ違うときに面白いものを感じます。その中の
ひとりに、でか顔Tシャツの女の子がいて、これが
何か面白い感じです。

ドナルドダックとかそんな感じの目立つシャツなので
遠くからも解ります。ただそれはあくまで、遊び着で
走るには似合いません。それだから直ぐドナルド女だと
記憶にとどまりました。

なぜあんなウェアなんだろうというのが、一番の疑問で
汗になって捨ててもいいという感じからか、それとも
一番のお気に入りだからなんだろうかと憶測を呼びます。

ただ、暗くなると女の人を抜くのは気を使います。

今まであまり、気にもしませんでしたが、女の人が
一人で歩いていたり、走っていたりします。周りは
真っ暗で、人気がありません。そんなところを一人で
走っていて男の人が走って近づいてきて緊張とかしな
いのかと思います。

私は、全身から私は襲おうなんてこれっぽちもありませんよ、
安全ですよ、ハアハア言っているのは一生懸命走って
いるためなんですよ、というメッセージを思いっきり
だしながら、近づきます。

そんな気を使いながら、すれ違ったり、追い抜いたりして
も意外と、相手は気にも留めていないようで、平然と
しています。よっぽど日曜や休日に二人くらいの老夫婦と
か中年のカップルを抜くほうが相手のおののきにこちらが
辟易とすることがあります。

真っ暗の中歩いたり走っている人は昨日今日始めた人じゃ
ないんだろうと思います。そして、その安全性を確信して
いるのでしょう。しかし、安心しきっているのか、暗闇に
真くろのウェアの人がいて、すれ違ってぎょっとすること
もあります。

やはりマナーとして、暗闇に溶けるような服はやめてほしい
ものです。

先日いつもすれ違う犬の散歩の人がずいぶん申し訳なさそうに
抜いていったことがありました。相手は自転車でレトリバー
を散歩させているのですが、かなり遠くから呼吸音と足音が
していました。だから抜かれるかもというのは知っていたの
ですが、相手が気を使って、何度か声をかけて抜いていき
ました。

いつも、その人はすれ違うときに挨拶するのですが、いつも
急なので、こちらの呼吸状態では返せません。相手は挨拶と
言うより、危険な感じの犬と自転車の通行をわびているので
しょう。そんな気にするほどこちらは迷惑してませんし、
挨拶されるのはいいものなので、自信を持って遠くから挨拶
してくれればいいのに、すれ違う間際に一言声がかかるのです。

そんな人それぞれのすれ違いがあり、実際のコミュニケー
ションがないのにお互いのパフォーマンスの交換の地のような
社交場のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする