ウンベルト・エーコ『薔薇の名前〈下〉
』（東京創元社)★★★★☆
この展開は予想していなかったわ……
この本がおもしろいことはわかっている。
でも、自分にそのおもしろさを十分に味わう力がない、
というのもわかっているので悔しい。
ミステリー部分を追って一応の結論にたどり着くことはできるし、
それだけでも十分おもしろいのだけど、
宗教と学問、思考の世界に明るかったら、
きっともっと楽しい。
いつかまた再チャレンジしたいものだ。
互いにののしり合うアドソと師ウィリアムがいいコンビになってきたので
別れとその後の消息について書かれた部分が淋しい。
