石山茂利夫『国語辞書事件簿』(草思社)
★★★☆☆
県図書館にて。
最近、三浦しをん『舟を編む』を読んだばかりだったからね。
明治期における「いろは」派と「五十音」派の戦い、
学者の名義貸し疑惑、「改訂」に際する誇大広告、
他の辞書からの模倣……等々、
辞書作成にまつわる秘話と疑惑について書かれた本。
「すでにある辞書の文言を引用→いくつかを組み合わせて書き換える」
というのは、普通にやってることだと思ってた。
説明に困ったとき、それまでの辞書がどう表現しているか、
参考にしたり、アイディアを拝借したりすることは
よくあるんじゃないかと。
同じように、名義貸しについても、
「普通にあるよね」という感想だった。
そんなこんなで、「ええ~っ!?」という驚きはないものの、
ふだん考えたこともない舞台裏について言及しているのは
おもしろい。
「いろは」vs「五十音」なんて、気に留めたこともなかったけど、
確かにそれまでは「いろは」が広く普及していたわけで、
いきなり五十音図で勉強させられることになった当時の人々の
戸惑いは相当なものだったと思われる。
★★★☆☆
県図書館にて。
最近、三浦しをん『舟を編む』を読んだばかりだったからね。
明治期における「いろは」派と「五十音」派の戦い、
学者の名義貸し疑惑、「改訂」に際する誇大広告、
他の辞書からの模倣……等々、
辞書作成にまつわる秘話と疑惑について書かれた本。
「すでにある辞書の文言を引用→いくつかを組み合わせて書き換える」
というのは、普通にやってることだと思ってた。
説明に困ったとき、それまでの辞書がどう表現しているか、
参考にしたり、アイディアを拝借したりすることは
よくあるんじゃないかと。
同じように、名義貸しについても、
「普通にあるよね」という感想だった。
そんなこんなで、「ええ~っ!?」という驚きはないものの、
ふだん考えたこともない舞台裏について言及しているのは
おもしろい。
「いろは」vs「五十音」なんて、気に留めたこともなかったけど、
確かにそれまでは「いろは」が広く普及していたわけで、
いきなり五十音図で勉強させられることになった当時の人々の
戸惑いは相当なものだったと思われる。