金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

52:ジェイン・オースティン 『高慢と偏見<下>』

2012-06-05 09:42:16 | 12 本の感想
ジェイン・オースティン『高慢と偏見(下)』(光文社古典新訳文庫)
★★★★☆

ダーシーからの求愛、そして彼からの手紙につづられた、
心寄せていた相手ウィッカムの過去に動揺するエリザベス。
叔父と叔母に連れられて遠出をしたエリザベスは、
ダーシーの邸を訪れることになり、彼と再会。
彼の庭を目にし、使用人の彼に対する賞賛を耳にして、
ダーシーに対する評価は揺らぐ。
そんな中、末の妹のリディアがウィッカムと駆け落ちしたという
知らせが届き……

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「いやなヤツだと思ってたのに……ドキッ☆」
みたいな、昔の少女漫画的評価の転換が実体験としてないので、
エリザベスがダーシーをすばらしい人物だと思い始めるあたりに
しっくりこないものを感じるな。
自分に恋している相手に好意を持つのも、
損害を被っても自分の家族のためにあれこれ取り計らってくれた
彼に恩義を感じるのもわかるけど、
過去の言動は、それはそれとして別だよね。
知性的で客観的判断を下せるはずのエリザベスが、
これまでの一切を帳消しにしてダーシーを持ち上げ始めたのに
ポカーンとしちゃったけど、
主観と客観が一緒になっちゃうあたり、「恋は盲目」なんだろうか。

品がなくあつかましい母親に、はしたなく軽率な妹、
家族を愛しながらも母や妹を恥じるジェインとエリザベス、
ユーモアに満ちた言動を見せながらも
妻を軽んじ妹たちを辛辣な目で見る父親。
愛情があること前提でありながらも、
この家族の関係を容赦なく描いているのはおもしろい。

『ブリジット・ジョーンズの日記』がこれを下敷きにしているなんて、
言われて初めて気づいたよ。
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51:嶋田真理子 『真理子スタイル』

2012-06-05 09:28:47 | 12 本の感想
嶋田真理子『真理子スタイル』(祥伝社)

メイクアップアーティストの嶋田ちあき氏の奥さんだというのは
知ってたけど、この人、モデルだったのか……。

「美」に関する仕事をしている人の家族、というポジションに
興味があったのだけど、わたしが求めている内容ではなかったな……。
文字量の多いエッセイを想像していたのだけど、エッセイというよりは
モデルや女優さんが出してる「キレイ」本の一種であった。
よく見たら、タイトルもそれっぽいね。

ほとんど知らない人だったので、そういう人の一面を見たという点では
おもしろかった。
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50:朝時間.jp 『みんなの朝ごはん』

2012-06-05 09:13:02 | 12 本の感想
朝時間.jp『みんなの朝ごはん』(大和書房)
★★★☆☆

朝食メニューの参考に。
昔読んだ『朝時間のすごしかた』と同じサイトのユーザーの投稿を集めたもの。
ビジュアル要素も少なく、カラーページもわずかで、
基本的に投稿で成り立っていると考えると
1200円という値段は高いな……。

「トーストしたパンにバターを塗ってレモンを絞り
グラニュー糖をふりかけるとチーズケーキのような風味に」
というのを読んで、ハイチュウとかの「○○味」というのも
同じ原理で作られているのだなと思う。
メープルシロップが入ってればホットケーキ味、みたいな。
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