金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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NHK大河「平清盛」レビュー30

2012-07-30 20:48:53 | NHK大河「平清盛」レビュー
【今日の重盛】

笑 っ た !!!!!

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オリンピックのために、
いつもより1時間遅れの21時開始だったはずが、
結局22時まで待たされて、ようやく見られた。

初のホラー回。

崇徳院大暴走。
途中でちがう番組になってた。「エクソシスト」みたいな。


隠岐に流された清盛界の元祖・薄幸系根暗男子の崇徳院。
地元のおじさんとも交流しちゃって、
心穏やかに暮らす日々のなか、保元の乱を引き起こしたことを
反省した崇徳院は、写経したものを後白河に送る。
一方、都では、すっかり子煩悩になっていた後白河が
「あんなオレを恨んでたやつが簡単に悔い改めるはずがない」
と経を送り返すよう指示。
そしたら、ナイスタイミングでだっこしていた赤ん坊が、
経を破っちゃった……あーあ。
もちろん後白河のこと、
「うちのベビーがごめんね☆」
とわびを入れるわけもなく、
破られて突っ返されてきた経を見た崇徳院は大ショック。
追い打ちをかけるように、我が子の死を知らされた崇徳院、
絶望して自分の舌を噛み切り、いきなり
「日本国の大魔王になってやるゥゥ~!!」
とメタモルフォーゼ。
薄幸そうな憂い顔はいったいどこへ、特殊メイクで妖怪に変身。
怖いよ~!!!

崇徳院のメタモルフォーゼも結構なインパクトだったけど、
今回ショックだったのは基盛だよ!

早く出かける支度しろと重盛にせかされ、
「弟たちの世話をしてるほうが性に合ってる」
となにやら兄任せで表へ出て行こうとしない様子。
そんなときに、ヤンキーチャラ男の時忠に誘われて、
滋子の産んだ憲仁を東宮にする企てに乗ったのが露見し、
官位を返上するはめに。
謝りに来た基盛に語る清盛。

「お前は昔のオレと似ている。できのいい兄弟がいると、
甘えてしまうもの」
「お前も重盛もほこらしい我が子」

清盛も大人になったね……
父のセリフとしては忠盛以上の優秀さじゃない??

そんなこんなで、急に基盛にスポットライトがあたり始めたので、
もしやそろそろ……? と危惧していたら……

いきなり死んでた。

出番は少ないながら、笑顔がキュート
結構気に入ってたのでショック~
高野山に向かう途中、川を渡ろうとしておぼれてしまったとのこと。
運動神経のいい基盛が溺れるなんて……と語っていた一門の前で、
やはり出てきた西行が、これは崇徳院の呪いだと言う。

西行さん……
まるで他人事のような口ぶりだけど、
アナタ、崇徳院とボーイズラブ的な世界に片足突っ込んで
「義清」「義清」と好かれまくってたよね?
「帝の力になりたい」とか言いながら、母ちゃんに手を出して
途中から「待賢門院様を救いたい」って
完全に目的が変わってたよね?
挙句の果てに、最後は崇徳に何も言わずに出家してたよね、
ずっとそばにいるみたいなこと言ってたのに!
今生きている人間の中で、後白河と並んで真っ先に呪われても
おかしくないのはアナタだと思うんですが……

なぜか崇徳院の呪いは平家一門に向いたらしく、
清盛は一門の総力を結集して厳島神社に奉納する経典を作成。
出番が少ないながら、こういう細かいエピソードでも
教盛あたりのキャラクターをちゃんと出してるところがいいよね。
呪いの嵐に襲われながらも、厳島神社へたどり着いた平家一門。
悪魔つきのようだった崇徳の姿が最後に人間っぽく戻ったのは
何? 電池切れ??

兎丸の恋話の続編はいったいなんのためなんだよ!
と思ったけど、あれは重盛の笑顔のためだね!
「笑顔どころか泣き顔だよ今日は……」
と思ってたので安心した。

【その他いろいろ】

・忠通退場。
 最後のこのお願いのせいで、幼女がおっさんの餌食に……

 
・「昔の血が騒ぐぜ!」な盛国。

・兎丸が余計なことを言ったせいで、
 清盛が福原遷都を思いついてしまった。
コメント (2)
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88:横森理香 『早起き生活のススメ』

2012-07-30 07:40:05 | 12 本の感想
横森理香『早起き生活のススメ』(アスペクト文庫)
★★★☆☆

実はここ一か月くらい、ずっと早起きができている。
暑くて暑くて、明け方に目が覚めてしまうから。
しかし、気の重い仕事が始まるので、
「行きたくないよう、起きたくないよう」
となったときのためにモチベーションアップを
図ったのだった。

いまリストを見てみたら、この人の本、
ほかにも何冊か読んだのに感想を書き忘れてる……
『横森式シンプル・シック』
『地味めしダイエット』
は確か昨年読んだはずだが。
語り口というのか、文章の書き方が
「ちょっと前の時代の人」という感じで
それが気になるし、
「こういう風になりたいな」
と憧れるような感じではないのだけど、
早起きの快適さは伝わったし、やる気も出た。

「私はあまりにも清らかになりすぎて、
 山に篭もりたくなってしまったのです」
のところで笑った。


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