堀江謙一『太平洋ひとりぼっち』(ちくま少年文庫)
★★★☆☆
ここ最近、「冒険家」が個人的なブームなのであった。
著者は海洋冒険家。
1962年に約3か月かけて、ヨットで太平洋単独横断を成功させた時の
経緯や航海中の出来事などをまとめた手記。
わたしは一日中家に引きこもっていることすらできないので、
約3か月、ヨットから出られないなんて発狂しそうだよ。
ミッドウェイと同経度の位置に達したときの日記がいい。
ミッドウェー海戦で散っていった「海の先輩」たちに
黙祷をささげるところ。
「先輩、ぼくはいま、花束を持っていない。許してください。
しかし、もしこのボートが、無事にゴールデン・ゲートをくぐったら、
それが先輩にささげる花です。」(p.127)
お母さんと犬に自分の無事を知らせたいとか、
動物の形をしたカステラを食べたいとか書いているところが
なんか可愛い。
わたしが読んだちくま少年文庫版は
一部文章が削除されているとのことなんだけど、
差別用語が使ってあったりしたんだろうか。
このちくま少年文庫版自体、初版が1977年と古いので、
今だったら削除されるであろう差別用語が結構使われてるんだよね。
★★★☆☆
ここ最近、「冒険家」が個人的なブームなのであった。
著者は海洋冒険家。
1962年に約3か月かけて、ヨットで太平洋単独横断を成功させた時の
経緯や航海中の出来事などをまとめた手記。
わたしは一日中家に引きこもっていることすらできないので、
約3か月、ヨットから出られないなんて発狂しそうだよ。
ミッドウェイと同経度の位置に達したときの日記がいい。
ミッドウェー海戦で散っていった「海の先輩」たちに
黙祷をささげるところ。
「先輩、ぼくはいま、花束を持っていない。許してください。
しかし、もしこのボートが、無事にゴールデン・ゲートをくぐったら、
それが先輩にささげる花です。」(p.127)
お母さんと犬に自分の無事を知らせたいとか、
動物の形をしたカステラを食べたいとか書いているところが
なんか可愛い。
わたしが読んだちくま少年文庫版は
一部文章が削除されているとのことなんだけど、
差別用語が使ってあったりしたんだろうか。
このちくま少年文庫版自体、初版が1977年と古いので、
今だったら削除されるであろう差別用語が結構使われてるんだよね。