金木犀、薔薇、白木蓮

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NHK大河「平清盛」レビュー28

2012-07-15 20:46:18 | NHK大河「平清盛」レビュー
【第28話の重盛】

今日も笑顔なし。
そろそろ心配になってきた。

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義朝の最期、頼朝&常盤母子の処遇……と戦後処理の回。
子どもまで産ませた後でほかの公卿に下げ渡したという
常盤との関係を、
「友だちの妻だから、手は出してません!
 ほかの相手を見つけてやりました
ときれいごとで済ますんじゃないだろうかと心配していたのだが、
ばっちり押し倒してたんで安心した。
常盤に対する執着がないわけじゃない、でも、それよりも
「常盤と子どもたちを助けるには、それなりの理由付けが必要だからね」
という理由を前面に出した描き方で、義朝との関係とか
今後の常盤の扱いともそれなりに辻褄が合ってるよね。
前回の
「常盤はあなた様だけの妻にございます」
もうまく効いてた。
しかし、身重の常盤をかくまい、出産させる鬼若って……
忠盛&舞子と同じだな。
「常盤のことが好きでした、だから義経に忠義を誓い守り抜きます」
ってストーリーなの??
頼むから、これ以上鬼若にスポットライトをあてないでくれ。
不必要に出過ぎだよ!!

そして、最後まで引きずっていた「信頼=楊貴妃」。
自分のもとに逃げ込んできた信頼を、
優しくいたわるようなことを言いながら
突然信西から贈られた長恨歌絵巻を出してきて
突き放す後白河……ドSだね! 知ってたけど!
いとおしくなってきちゃったところだけに、
塚地信頼が今回で退場だと思うと淋しい。
それにしても、身内だから今回は見逃すと言われた成親は、
なんで信頼に加担したのか、結局よくわからなかったな。

「できる男」になってから、その内心をあらわにしなくなった
清盛は、頼朝に義朝を重ねあわせ、
義朝に向かって心情を吐露するわけなのだが、
……これ、口に出してないよね?
清盛の脳内で繰り広げられた「清盛ひとり劇場」だよね?
頼朝に向かってホントにしゃべってたら、
ただのおかしい人だもんね。
義朝に対する清盛のセリフにはちょっと泣けた。


来週はかつて平家一門の男たちをデレデレさせてた
天パ美少女・滋子の回。
久しぶりの恋愛回ね。

【その他いろいろ】

・囚われの身となった頼朝のところにやってきて
「この前の戦でオレがダメダメだったのは初陣だったから!」
 とわざわざ言い訳しにきた宗盛。
 しかし、頼朝に認識されていなかったことが発覚、
 なおかつ自分も初陣だったと頼朝に知らされて
「お、お前なんか負けた源氏のくせに! ばーかばーか!」
 みたいなことを言っておった。
 この時点でもう、器の大きさの勝負がついてる。
 第17回で不良の叔父(時忠)に刻み込まれた呪いのせいか……
 悲しくなってくる。

・いきなり坊主が邸にやってきた。
 清盛「師光殿!」
 よくわかったな!? 今回いちばんのびっくりポイント。

・安達盛長登場。
 なぜ池禅尼とつながってるのかは謎。
コメント (2)
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