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★★★★☆
八重山諸島の一島・砂だけでできた由布島を開拓し、
ひとりで「楽園」を作ろうとした西表正治氏の生涯を
描いたノンフィクション。
ANAの機内誌『翼の王国』で由布島が特集されていて、
参考文献としてこの本が挙げられていたのだった。
児童書としても通用するような易しい言葉で書かれていて、
わりと表面的な内容にとどまるところが多いのだけど……
西表氏と奥さんの二人が水牛車に乗っている写真で
なぜだか泣かされてしまった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
栄養失調で失明しかけ、妻と10人の子どもの生活を背負う者として
子どもが可愛がっていた犬を殺して食べてしまうくだりでも
ほろりときてしまったが、妻子のために戦い続けた人の
追い求めたものが「楽園」だってところが、
美しいばかりではない沖縄のイメージともあいまって、
また泣かせる。
残念ながら絶版。