金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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193:宿野かほる『ルビンの壺が割れた』

2022-08-25 17:32:48 | 22 本の感想
宿野かほる『ルビンの壺が割れた』
★★★★☆

うおー!
全然好きじゃない!
でも、おもしろかった!!

もともと薄い本だというのもあるけれど、
一度も気が逸れることなく一気読み。
電子書籍だったため、帯もあらすじも目にすることなく
事前知識ゼロの状態で読んだのもよかったのだと思う。
これから読む可能性がある人は、
ネタバレなしの状態で読むことをおすすめします。

以下、ネタバレ。
















序盤からやけに娘に興味しんしんで、
わざわざ絵を引き延ばして印刷してたし、
元カノの本名や住所を聞き出そうとしていた。
そこに気持ち悪さを感じていたのだけど、
そういうことだったのかー!!

元カノが結婚式を前に行方をくらませた理由を
知りたくて読んでいたのだけども、
話が進むにつれて、
どんどん意外な事実が明るみになってきて、呆然。
この「てんこもり」具合が、
拙い印象も与えてしまうのだけども、
デビュー作ならこれくらいのインパクトは必要だよね。

苦手な要素はいっぱいだったのに、
引き込まれたし、おもしろかった!

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192:万乃華れん『五七五 ぼくのとなりはブラジル人』

2022-08-25 17:28:57 | 22 本の感想
万乃華れん『五七五 ぼくのとなりはブラジル人』
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

ぼくは、ふつうの小学5年生の早川あさひ。
ぼくの席のとなりは、ブラジルからきた女の子のラウラ。
ラウラは、日本語をほとんどしゃべれない。
それなのに、おたがいの手をみて、川柳をつくることに。

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書店で名古屋市の推薦図書? みたいな扱いを
されていたとのこと。
テーマは「異文化理解」。
外国からやってきたクラスメイトとの関係が
主軸になっていて、彼女を通して主人公が、
ブラジルにルーツを持つ人々、その文化や風習を
知ってなじんでいく……という展開。
小学生の視点で描かれているし、同じクラスに
自分とは異なるルーツを持つ子がいるという小学生も
増えているから、感想文は割と書きやすいのではないかな。

この作家さんの本を読むのは初めてだけど、
「五七五」を題材にした本を何冊か出しているためか、
川柳は展開に活かされた小道具であって、
メインの題材ではない。

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