金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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137:林綾野 『浮世絵に見る江戸の食卓』

2019-09-02 22:59:48 | 19 本の感想
林綾野 『浮世絵に見る 江戸の食卓』(美術出版社)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

浮世絵を読み解く新提案!
美味しいもの好きの江戸っ子たちが、
どんな食を楽しんでいたか、絵を通してたどります。
食のシーンは、浮世絵の世界に度々描かれてきました。
鰹の初売り、夏の白玉、雪中の蕎麦屋など。
そこには今もなお受け継がれる食文化があり、
また失われてしまった食習慣に気づくこともあります。
食を描いた浮世絵を紐解きつつ、そのレシピも紹介する一冊。
『フェルメールの食卓』(講談社)など、
画家の食や暮らしを紹介した話題の本の著者による待望の新刊です。

*********************************************

江戸は独身男性の割合が非常に高かったうえ、
屋内で火を使うのが禁止されていたために
外食産業が非常に発達していた……というのは
知っていたのだけど、
実際の食事をビジュアルで見たのは初めてかも。
再現された料理はおいしそうだった。

表紙だけ見た段階では、
「冷蔵庫のない時代、夏に白玉食べたって
 ぬるくておいしくないだろ……」

と思ってたんだけど、そうか、井戸水使ってたから
ちゃんと冷たいんだ。

看板娘の浮世絵、客にセクハラされてるところ描かれて
世に発表されちゃってかわいそう。
当時の感覚として、これはNGじゃなかったんだろうか。
それとも、水茶屋の娘をみくびってるから
こういうのを描いちゃったんだろうか。
水茶屋といいながら実は売春してたところもあったそうなので、
そういう類の店だったのかしらん。


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大河ドラマ『いだてん』#33

2019-09-01 20:58:44 | 大河ドラマ「いだてん」
ムッソリーニへの
「オリンピック譲って
の交渉は、「政治的駆け引き」だとみなされ、
オリンピック委員会で非難されることに。

「ジゴローだったらこんなことにはならなかった」
と言われる杉村が気の毒。
そもそもその「政治的駆け引き」は
そのジゴローの思いつきなのに。

外国語にも堪能で、弁舌も巧み、交渉の手腕もある、
なのに「人望がない」と杉村の弁。
「ここは国際連盟じゃない」
って言われてたように、もともと日本にとっては
逆風が吹いてたのだろうけれど、
まあ、愛嬌って大事だよね……。
能力より愛嬌が勝ることは多々あるように思う。
嘉納先生なんか、ドラマ初期から結構ひどいことしてるのに
悪印象残さないもんな。
今度は怒らせたIOC委員長を日本に招待するとか言いだして、
「もう手紙出しちゃった☆」
無礼者のまーちゃんにまで
「図々しいな~!!」
と言わせる始末。
この屈託のなさ、ものおじしないところがいいんだろうな。

オリンピックはただの運動会、
国の威信をかけてやるものじゃないと
まーちゃんは言うけれど、
高橋是清への談判をはじめ、
オリンピックに対する情熱をまっとうするために
彼がとってきた行動が
オリンピックと政治を結び付けてしまったという皮肉。
次回は二・二六事件か~。

【その他いろいろ】

・カフェ「ニューミカワ」のマスターとして再登場した美川。
 やくざの女と駆け落ちし、流れ流れて熊本へ。
 画家としての才能はやっぱりなかったね!

・今日の暴言
 「美川? ゴキブリ! 居候のろくでなし、貧乏神!」byスヤさん

・妻が可憐じゃなくなった、自分はここで何もしていないと
 四三は家出。
 この男、家庭人としてはほんとダメだな……。

・今日のまーちゃんは、比較的まっとうな人だった。
 しかし、言葉の通じない外国人が相手だろうが、
 独裁者ムッソリーニが相手だろうが、
 通常運転で無礼なの、ほんとすごい。

・可児先生、久しぶり!
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