一般の人たちにまだまだ誤解されている新しいキーワードは他にもある。その一つに「セカンドオピニオン」がある。他の医療機関で投薬された薬をうちのクリニックに持参されて「先生、この薬を見てください。まだ良くならないのですが、この投薬内容で大丈夫なんですか?」と聞いてこられる。これは辛いのである。投薬内容の責任は処方した医者にある。蔭で処方医の評価をするのは自分は好まない。「あぁこれなら大丈夫、このまま続けてください」というのであればいいがネガティブな評価の時は言いづらい。なので、他院で行われた投薬内容や治療経過についてはすべてコメントしないことにしている。「お薬出している先生に直接伺ってくださいね」とお願いしているのだが、「えっ、セカンドオピニオンはしてくれないのですか?」と聞き返されることがある。でもこれは医学で言ういわゆるセカンドオピニオンというものではない。となるとセカンドオピニオンについてまた説明しなくちゃならないので困りものなのである。最近はウィキペディアがあるのでそちらにお願いしたいが(笑)。