吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

早く治る薬 その5

2013年02月23日 07時47分00秒 | インポート

 最近、ピタッとはまればよく効き患者さんにも喜ばれるため、西洋薬と一緒に漢方薬も処方している。中には結構シビアな副作用を起すものもあるが、まあ西洋薬と同じで「副作用のない薬はない」のでしょうがない。薬には「主作用」があるのだから当然「副作用」はあるのである。また概ね効き目はマイルドで遅効性のようなイメージがあるが、即効性が期待できるものも多い。薬価も1袋10円程度のものが多く結構便利である。ただし患者さんの病状ではなく身体状況(これを「証」というのであるが)をきちんと見分けて出さないと効き目が期待できない。この証というのは体格が充実していて筋肉量の多い人、中等度の人、そして虚弱体質の人の3種類に分けられている。実はそんな簡単ではなくもっと細かい分類なんだと漢方専門家におこられそうであるが、まずこれをきちんと区別して処方しないと同じ漢方薬でも、全く効かないか、あるいは胃がもたれる、もしくはのぼせる等の副作用で患者さんに文句を言われるのである。