吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

早く治る薬 その4

2013年02月22日 06時57分02秒 | インポート

 漢方薬のイメージは昔は「マイルドで副作用がなく効き目が穏やか」と思っていた。ところがここ数年、そのイメージはまったく覆った。早く良く効くのである。最近、漢方薬の有用性が強調されている。いたるところで漢方薬の勉強会が開催されるようになったため自分もよく出席している。以前、国の施策で「漢方薬は保険適用からはずす」なんて云々されていたがとんでもない、最近では薬価もきわめて安いので「追い風」になっている。さて漢方薬はモノによっては漫然と処方すると重篤な副作用もある。そして不思議なところは「先生! 今まで何にも効く薬がなかったんですが、この前のあの漢方薬は本当に良く効きました。今までの辛さは一体なんだったんでしょうか」と効く人にはピタッと効くことである。でも、一方効かない人には、爪の先ほどの効果もなく、まったく効かないのである。薬にもよるが西洋薬は万人にそこそこ効く。でも漢方薬は効く、効かないのON, OFFがはっきりしているようである。