いわゆる、このような民間療法は、もともと効能の保証もないし有害反応の有無も明らかにされているわけではない。すべては消費者の口コミによるニーズで成り立っている。免疫力がアップするなどと言っていたようだが、そんな検証はしているわけではなかろう。消費者もきちんと医療と民間療法の区分けをする必要がある。これら境界を明らかにしていないとトラブルの原因になる。いつも診療して頭を悩せられるのがこの「口コミ」なのである。「私の知り合いが、○○(商品名や施術名)がとてもよく効くといっていますので・・・」とよく耳にする。私は「ほお、そんなによく効くといっているのはお医者さんですか?」と聞くと、「いいえ、隣の主婦ですが」と答えるのである。とりあえず「その○○の効能は確認されていないので、効くとも効かないとも言えませんよ」とマイルドに話をするのだが、たかだか医者である私の話なんぞ聞き入れてもらえない。それほど「隣の主婦」のパワーは大きいのである。なんだかなー。<o:p></o:p>