創作印鑑でニャン鑑というものが流行しているそうである。これは印鑑の字体の中に猫の意匠が刻印されているのである。例えば名前の一部分が猫の前足のデザインだったり、あるいは猫の顔が組み込まれていたりするのである。猫好きにはたまらない商品であろう。TV番組でこれが取り上げられてからは予約が殺到したらしい。そしてTV番組ではこのニャン鑑にどれだけ実用性があるのか調べられたのである。まず口座開設のための銀行印として使えるかどうかであるが、これはOKであった。しかも銀行からのコメントでは「他の印鑑と区別できるような特徴があるのでわかりやすくてよい」と概ね好感触であった。確かに言われてみればそうである。もともと印鑑と言うのはそれが特定個人に帰するものであることの証明手段なのである。似たような銀行印であると本人特定が難しい。印鑑とはもともと本人特定のためのものである。これは基本原則なのである。