しばらくすると中国人らしき男女の客が入店してきた。客は中国語で注文を始め、その女性店員も中国語で応対していた。その店員は今まで見せなかった笑顔も見せているのだ。なにを話しているのか分からないが、注文のやり取り以外の話もしているようである。まあそれはそれでいい。しかしそのあとに入ってきた新規のお客の存在に気が付いてない。黙ってみていたが、このお客は自分よりもはるかに長く放置されていた。やはり日本おいてこの接客態度は好ましくはないだろう。(たぶん)同国人との会話にかまけ、新たな客の応対を疎かにしているのである。穿った見方かもしれないが、どうやら、客の存在に気が付けば注文を取りに行くが、客の存在に気付かなければ別にそれでも構わない、そのうち客が声をかけてくるまでそのままでいいと考えているようにも見えた。もしかしたらそうではないのかもしれないが、でも彼女の仕事ぶりをみていれば間違いではなかろう。