自分の席は出入り口に近かった。そして店員が反対側の出入り口で別の客の会計をしつつ背中を向けている間に事件は起きたのである。自分の2つ隣で食べていた若い男性客が、何気なく立ち上がり手前の入り口からそっと出ていったのである。自分は、あれ?何しに出たのかなと思ったが、その客が戻ることはなかった。まあでも自分も含め周りの客は店員に何も言わず黙々と自分の丼に対峙しているのみである。しばらくしてその店員がその男性客の食い逃げに気が付いた。「チョットォー、オキャクサーン」 いきなり誰に向かってと言うわけではなく叫び始めたのである。しかしすでに時遅しである。そして奥の厨房に向かって「テンチョォー、またニゲタヨー」と報告したのであった。彼女は「また」と言った。ということは何回かやられているのである。でも彼女の一連の気配りのない対応では何回でも食い逃げされるだろうなと感じたのであった。新規の客の来店に気が付かないこの店員なら黙って逃げてもバレないだろうと思われますよね。店員さん・・・言っちゃなんだけどあなたも悪いのですよー。