ズンズン運動なる乳児に対するマッサージにて、乳児の「免疫力が上がる」「夜泣きが減る」「健康になる」と称し、乳児を死亡させた疑いでH27年3月4日、大阪府警は業務上過失致死容疑で57歳の女を逮捕した。実はこの一連の事件は昨年春頃にも報道されたのであるが、証拠不十分にて送検されなかったいきさつがある。このような事件は施術と死亡の因果関係を証明しなければならないがそれを証明するのは原告側なのである。過去多くの医療事故による裁判で、医師の自分がみていても、これは因果関係が証明なんてできないだろうな~と思われるものでも医師側有罪になったりする。あるいはその逆でこれはすぐに決着がつきそうな明らかなものだろうなと思ったものが送検されなかったりもして、どうやら医学的真実と司法判断とは別個のものであるような印象がある。それだけ「死因との因果関係の証明」は難しいのである。