自分は経済学の論文は一度も見たことはない。市長の「下関市における地域内分権への挑戦」というテーマで書かれた論文が、どのような科学的手法で解析され、どこまで普遍性をもつものなのかは知らない。経済学の論文に必要とされる「ものの見方」というのも自分は知りえていない。しかしながら報道によると、自身の仕事の内容や人生についてもかかれているという話を聞いて驚いた。医学の分野との比較はできないのであろうが、医学論文でこれをやると「自分の日記」「独りよがりの随筆」と酷評される。もちろん学位論文としてどころか、どこの医学雑誌にも採用されない。経済学の論文を自分は一度も読んでいないのでこれ以上の論評は難しいが、メディアの注目した「公私混同」「パワハラ」「学問の独立」などということには自分は一切興味がない。ただ学位審査で不合格がつけられるような論文がどのような内容で、どのように書かれているのか実際目を通してみたい。自分の興味はそこのところなのである。市長は言っていた。「自分の論文には自信がある」と。冗談じゃない、海外の英文医学雑誌に何回も落とされてみなさい(私のことです)。そんな自信なんかすぐにへし折られますから(泣)。