先日、新橋駅前に用足しにでかけた。夕方に近かったが昼食をとっていなかったので、あるラーメン屋に入った。その店のつくりは縦長で「鰻の寝床」のような形をしており、店は出入り口が手前と奥に計2か所あった。席はこの「ウナギの寝床」型に併せたように縦長のカウンター席のみで、店員がカウンターの各席の客の前に行って注文を取るような形だった。自分はカウンターの端のほうに座ったのであるが、店員の女性(一人だけ)が店の奥の客の応対をしていた。丁度店の奥の客の注文を聞いているときはこちらに背中をむけているので、自分が入店してきたのに気が付いていない。ほどなくして後から別の客が入ってくると、それには気が付き「イラッシャイマセー」と声を発し、その客に水を持っていき注文を取り始めたのである。つまり自分は入店したことに気が付かれていないのである。