吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

ジェネリックの誤解 その2

2015年03月04日 05時30分03秒 | 日記
 ジェネリック処方が国から推奨されるようになって困ったことは、同じ薬剤でも会社が異なるとすべて名称(商品名)が異なるのである。つまり同じ薬なのであるが、いくつもその商品名を覚えなければならないことである。特に他院から処方されたジェネリック薬品名を言われてもピンとこない。その都度、調べてみてようやく「あぁ、この薬だったんだ」とわかることも多い。実に煩雑になった。さて煩雑なのはこちら側の問題なのであるが、結局、この粗悪?であるという「隣の花子さん」的な噂の根源はどこから来ているのであろうか? やはり患者さん側でだれかが「効かない」と言い始め、それが口コミで広がったのか、あるいはこれこそ根拠はないが、オリジナルの製薬会社社員が他社のジェネリックを使わせまいとして噂を流布させたのであろうか?(まあそんなこともあるまいが) 違うことと言えば、時々オリジナルとジェネリックでは適応症が違っていることがあるのである。調子に乗って同じように処方していると、保険審査で「病名もれ」で切られることがある。