ほんとにしばらく待たされたあと、ようやく店員が来て注文を取っていった。一人での対応には限界がある。そして注文した品が届くまでにはまたかなりの、「気が遠くなるほど」の時間がかかったのである。イライラは限界に達した。しかし待たされたということもあったが蕎麦は香りがよく美味しかった。さて他のテーブルにバラバラに分かれた仲間の進行具合であるが、遠くに着座しているのでわからない。あとからあとから店の中には席待ちの新規の客が入ってきているので遠くのテーブルは見渡せないのである。たぶん食事が終わり先に出て行ったようである。この旅行は会費制で幹事がすべてまとめて払うことになっていた。自分も食事が終わったので、次の客に席を譲るべく店をでた。そして店外で全員がそろったところでバスに乗り込んだのである。バスが発車して誰かが言った。「幹事さん、おいくらでした?」 それを聞いた幹事は「えっ? 各自払いじゃないの? 俺、自分の分はテーブルに置いてきたけど、他の分は払ってないよ」と・・・。