吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

大腸内視鏡検査 その2

2016年04月05日 06時15分51秒 | 日記
 せんだって時々昔からお見えになる患者さんが「血便が最近出るのだが」ということでお見えになった。
 患者さんは血便とおっしゃるが痔からの出血のことも多いし、あるいは上部消化管からの下血の場合もあるのでよく話をきかないと間違えることがある。しかしよく聞いても本当に血便のようである。

 数日後に大腸カメラを施行したが悪い予感は的中した。やはり大腸癌であった。しかも早期のものではない。もし毎年区の便潜血検診を毎年受けていただけていたら早期の段階で見つかったかもしれない。今回進行したものだったので残念である。
 進行がんの場合、5年生存率という問題もからんでくる。もちろん早い発見のほうが当然いいのである。

 自分の気持ちとしては「ああ、もっと早く発見していたらよかったのに」「今後どうすれば早期発見につながるだろうか?」と落胆と反省の念に駆られなければいけないのである。それが第一線で働く臨床医のあるべき反応なのである。しかし・・・。