我々医師は民法でも刑法でも業務上知りえた人の情報を漏洩してはならないと規定され、そして罰則規定もある。そのような職務にいる我々に対してですら、東京消防庁は「プライバシー漏えい」にあたるので情報は提供できないと、かなりお願いしても門前払いされることが昔よくあった。
我々にですらこうなのである。そして今回、この認知症傷病者の娘さんという一個人が「父が書いた同意書と救急記録の閲覧」をお願いしたのであるが、たぶん門前払いどころか一笑に付されただろう。
しかしながら「プライバシー保護云々」よりも今現実に何が起ころうとしているのか、それを東京消防庁の当該事例の責任者は十分に考える必要がある。当該認知症傷病者の搬送するしないをめぐって、今、現場の隊員さんの判断や行動がこの娘さんによって疑われているのである。このまま情報を開示しないと隊員さんを守ることはできないとは考えないのか。プライバシー保護に名を借りた情報隠蔽は余計に疑われると思うのだが。
我々にですらこうなのである。そして今回、この認知症傷病者の娘さんという一個人が「父が書いた同意書と救急記録の閲覧」をお願いしたのであるが、たぶん門前払いどころか一笑に付されただろう。
しかしながら「プライバシー保護云々」よりも今現実に何が起ころうとしているのか、それを東京消防庁の当該事例の責任者は十分に考える必要がある。当該認知症傷病者の搬送するしないをめぐって、今、現場の隊員さんの判断や行動がこの娘さんによって疑われているのである。このまま情報を開示しないと隊員さんを守ることはできないとは考えないのか。プライバシー保護に名を借りた情報隠蔽は余計に疑われると思うのだが。