吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

紅葉の季節 その4

2016年12月15日 06時32分39秒 | 日記
 でもつらつら考えてみると、「中国人だからできない、日本人ならマナー守れる」という仮説も正しくないのである。近年の東南アジアから来訪する旅行客の中には十分、気配りもできてマナーも守れる礼儀正しい人たちも多い。そして日本人の中にも前述のような空気を読めない勝手気ままな旅行客も多い。
 となると結局は個人の資質に関する問題であり、お国柄が違うことによるマナー違反ではなさそうである。

 一般的に若者の場合、外国人、日本人かかわらず目につく若者は(こういう表現をすることで自分がすでに若者でないことに一抹の寂しさも感じるが)、無軌道で常識外れであっても、ある程度は許されるのである。
 それは「若者の自由度」の中に存在する特権として認めてあげてよいと感じるのである。
 若者は、自由な振舞を自分で矯正したり人から糾されたりして、軌道修正しながら次第に「窮屈でつまんない大人」へと成長するのである。だから若者はいい。
 
 でも、すでに完成形を求められる今回の老齢グループの行いには自分は頷けない。あの人達がどのように振舞おうと今の時代は自由である。でも人に迷惑をかけておいて知らん顔であれば「大人の階段踏み外したのね」と思わざるを得ないのである。とても寂しい気持ちになった。