時々、風邪の患者さんで抗菌薬(抗生物質)を出してくれと希望される患者さんがいる。
「風邪に抗菌薬は効きませんよ」といっても「それでもいいから」と言われる。「それでもいい」と言われても困るのである。抗菌薬の不適切投与は耐性菌の誘導につながり、本人にも世の中にも大きな不利益となる。
昔、耐性菌のMRSAで患者が死亡した訴訟では完全に医療側が負けている。効かないのならこちらも投与したくないのである。
以前はそこまできちんと説明していた。でも抗菌薬を希望される患者さんは、そんなことでは折れない方も多く納得してくれないことが多い。
だから最近では面倒臭いので「抗菌薬欲しいんですか? あ いいですよ。出しましょう」という会話がお馴染みになってしまった。
5~10分かけて説明して、それでも納得されず不信感をもたれたまま手ぶらで返すより、わずか数秒の「いいですよ、出しましょう」で患者さんも抗菌薬を持って「喜んで」帰るのである。
外来混雑時には特に「そう」なってしまう傾向が強い。
もちろんこんなこと、いけないと分かっているのだが・・・。来年から改めるようにしないと・・・。
「風邪に抗菌薬は効きませんよ」といっても「それでもいいから」と言われる。「それでもいい」と言われても困るのである。抗菌薬の不適切投与は耐性菌の誘導につながり、本人にも世の中にも大きな不利益となる。
昔、耐性菌のMRSAで患者が死亡した訴訟では完全に医療側が負けている。効かないのならこちらも投与したくないのである。
以前はそこまできちんと説明していた。でも抗菌薬を希望される患者さんは、そんなことでは折れない方も多く納得してくれないことが多い。
だから最近では面倒臭いので「抗菌薬欲しいんですか? あ いいですよ。出しましょう」という会話がお馴染みになってしまった。
5~10分かけて説明して、それでも納得されず不信感をもたれたまま手ぶらで返すより、わずか数秒の「いいですよ、出しましょう」で患者さんも抗菌薬を持って「喜んで」帰るのである。
外来混雑時には特に「そう」なってしまう傾向が強い。
もちろんこんなこと、いけないと分かっているのだが・・・。来年から改めるようにしないと・・・。