吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

冤罪事件 その1

2017年06月13日 06時02分25秒 | 日記
 総武線で終電の満員電車内での出来事。男性がつり革につかまっていたら、その肘が横に立っていた中国人女性の顔に当たった当たらないで揉めたそうだ。女性は激高して、その男性に膝蹴りを入れたそうである(女性が男性に)。
 そして大声で「この人痴漢です」と騒いだところ、電車が停止して次の駅で20-30分もの間、降りろ降りないで警官が介入した。

 完全にこの男は痴漢に仕立て上げられて警察に連れて行かれそうになった。ところが周りの乗客数名が「この人はやってない」と証言したのであるが、この人たちも男と一緒に警察に連れていかれたのである。
 結局、この男は「自分はやっていない。駅に降りたら自分が痴漢だと認めることになる。だから電車を降りない」としたことで電車がかなり遅延したのである。
 現場を目撃していない乗客は、その男に「早く降りろ。乗っていたら電車が出発できない」と怒声を浴びせたのである。でもどちらの言い分も分かるのである。でも悪いのはこの中国人女性である。

 近年、一度痴漢に仕立て上げられたら、これは確実に「実行犯」として送検されてしまう。極端な話、「この人、痴漢です」と車内で女性に言われたら、もう言われた男はほぼ犯人に仕立てあげられてしまうのである。

両親の賠償請求棄却(給食の白玉窒息事件) その5

2017年06月12日 06時23分12秒 | 日記
 気道異物除去法にそれぞれ有意差はないと述べた。だからそれを裁判の論点にするのは無理がある。それよりも問題とすべきことは肝心の教職員における応急手当の普及率がいまだに低いことである。
 これはこれで残念な事実である。埼玉県の学校でマラソン大会中になくなった「あすかちゃん事件」がきっかけとなり、教員に対する心肺蘇生法の普及は少しずつみられている。いいことである。
 大体、人が死なないと対応策が進まないというのもおかしいが、でもいい方向に進んでいると言える。
 
 今回の窒息死の裁判の重大な論点は、教師個人の注意義務でもなく、また気道異物除去法の選択でもない。このような生徒を出さないためには「教員における応急手当習得」の研修を義務化することなのである。

 自分が原告の弁護士ならば、教育研修の枠組みを変えるべく、相手は文科省か教育委員会かの教師の研修カリキュラムを担当する部局を選ぶ。そして教師全員に応急手当講習を受講を義務化させるような形に持っていくようにするのだが。
 今回窒息で生徒が亡くなったが、教師個人の対応を云々するお門違いの個人攻撃に終始するなら、この生徒の死は活かされないだろう。

両親の賠償請求棄却(給食の白玉窒息事件) その4

2017年06月10日 05時30分13秒 | 日記
 原告側は「ハイムリックを行わなかったので救命できなかった」と主張しているが、ハイムリックと背部叩打の有意差はなく、ここのデータを知らずに裁判の論点にした弁護士は極めて不勉強といえる。
 AHAでは背部叩打ではなくハイムリックを推奨しているものの、それはエビデンスに基づくものではない。とりあえずAHAという団体がハイムリック法を第一選択にしているというだけである。
 きちんとしたエビデンスで判断しないと判決があらぬ方向に流れてしまう。一度そのような判例がでると将来その判例が未来永劫引用されるのでゾッとするのである。

 幸いにもこの判決は原告側の訴えが棄却されたが原告側は控訴するという。高裁になると一転逆転有罪となる可能性もでてくる。そうなると「気道閉塞ではハイムリックを行なっていないと今後は裁判になったら負けますよ」ということになる。
 どの異物除去法が優れているというデータがないにもかかわらず、医学ではなく司法の立場で「ハイムリックが優れている」というお墨付きを与えてしまうことに一抹の矛盾感と無力感を覚えてしまうのである。

 裁判するのもよいが、原告弁護士はその論点や根拠をきちんと明確に勉強しないと今後の世の中を混乱させてしまうことに気付くべきである。裁判は科学(サイエンス)でないのは分かっている。でも「勝ったほうが正義」というものでもないとも思うのだが。

両親の賠償請求棄却(給食の白玉窒息事件) その3

2017年06月09日 06時20分39秒 | 日記
 嚥下障害をもつ障害児の学級であればまだ普段から注意もしているであろう。
 しかし健常児の学級で担任が「あの子はモノをのどに詰まらせるだろうな」と常に目星をつけて見張っているというのはどうなのであろうか? 
 このことが原告のいう注意義務ならクラス生徒全員に窒息の可能性はあるので毎回食事中、常に全員を見張っていなければならないともいえる。
「ゆっくりとよく噛んで食べよう」などという標語や指導は大昔からすでになされている。もうこれだけではダメな時代なのだなと驚いている。
 健常児の学級でも給食時は常に全員を見張りながら、そして特に白玉が出るときは掃除機の吸引がいつでも使えるように教室に配備してスイッチを入れてから白玉を食べさせるということまで考慮しないといけないことになる。

 また異物除去法についてであるが背部叩打でとれない異物がハイムリックをやればとれるというデータはない。ハイムリックではなく背部叩打に終始したのはけしからんという原告の弁護士の争点はピントがずれている。

両親の賠償請求棄却(給食の白玉窒息事件) その2

2017年06月08日 06時12分45秒 | 日記
 いよいよ日本もここまでの訴訟社会になったのかと驚いている。
 以前にも触れたがコンニャクゼリーで小児や高齢者が窒息し、結局その商品の蓋には「小児や高齢者は食べないでください」と但し書きが付け加えられている。
 ところが「餅」による死亡は毎年正月には必ず全国で10名近くが亡くなる割には、どの餅の商品パッケージにも「高齢者は食べないでください」とは書かれていない(「注意して食べるよう」という記載はあるが)。
 つまり「餅」は訴訟になっていないので食べてはならぬという但し書きがないのである。

 古来、餅とはハレの食べ物なのでこれで亡くなっても日本人は寛容なのかなとも思ってしまうとも以前ブログで書いた。
 さて、ここにきて今度は白玉である。今回の訴訟の争点は、コンニャクゼリー事件のように白玉という商品を「悪者」にはしていない。
 教師がこの子は「のどに詰まらせるだろうな」と予見しなかったこと、そして応急手当の選択として背部叩打に終始し、ハイムリック法を行わなかったことを論点とした。見当違いである。

両親の賠償請求棄却(給食の白玉窒息事件) その1

2017年06月07日 06時31分17秒 | 日記
 栃木県真岡市立小学校で2010年、小学1年の男児=当時(7)=が給食の白玉団子を喉に詰まらせて死亡した事故をめぐり、安全対策を怠ったなどとして両親が市に約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2017年2月2日、宇都宮地裁であった。吉田尚弘裁判長は「教員らに過失はなかった」として請求を棄却した。原告側は控訴する方針。
 判決によると、男児は2010年2月10日、給食で提供された白玉汁に入っていた直径2センチ強の白玉団子1個を喉に詰まらせた。教師が背中を強くたたくなど救命措置をしたが吐かせられず、救急搬送。男児は植物状態になり、2013年1月に死亡した。
 吉田裁判長は、男児が2009年度の給食で、事故発生までに4回、白玉汁を普通に食べており、危険性を予見させる兆候はなかったと指摘。腹部を上向きに圧迫する「ハイムリック法」を行わなかったとする原告側の主張も「義務はなく、行ったとしても吐き出させるのは難しい」と判断した。
 判決後、県庁で記者会見した父親は「死を無駄にしないよう頑張ると(男児に)伝えたい」と話した。井田隆一市長は「今後も再発防止に取り組む」とのコメントを出した。(ネットニュースから)

ぞっとした その3

2017年06月06日 06時36分30秒 | 日記
 昔から、男と女のいざこざでは、女性が「性的暴行を受けた」と同じくらい「honey trap」で男が引っかかったという話を聞く。古今東西、政治家の失脚、歴史上の事件、スキャンダルの裏には「女性」がいるのである。これは女性蔑視ではない。歴史的な事実として「男は女に弱い、バカな生き物」なのである。

 今回の事件は女性が「被害を受けた」と訴えている。そして男性は「違法な行為はしていない」と反論している。もうこれはどちらが本当かわかるはずがない。実は性的暴行だったかもしれないし、ハニートラップかもしれない。また本当は両者合意であったのかもしれないし、あるいはお互い酒で人事不省の状態であったため両者ともはっきり記憶がないのかもしれない。
 また、胡散臭いシナリオであるところの、安倍総理が警察に圧力をかけて逮捕をさせなかったとかいう民進党的シナリオ?もTV幼稚園的には面白い。

 いずれにせよ、あるはずないが、もしこの元TBSワシントン支局長の立場に自分がいたとしたらどうなるであろうか・・・。う~ん、美人ジャーナリストである。自分も馬鹿な男の部類かもしれない。自信はないなー。だからこの手の事件は、「電車内痴漢冤罪事件」と同じくらいゾッとするのである。

ぞっとした その2

2017年06月05日 06時03分55秒 | 日記
 しかも、この女性についた弁護士とやらは民進党関連の弁護士とのことで民進党議員ともつながっているらしい。何やらとてもきな臭いにおいがするのである。いかにも安倍叩きにむりやり持って行こうとするようなシナリオが見え隠れするのである。
 本論はこの事件が合意のものか、そうでないかの問題である。それだけなら、何もこの女性は顔出しの必要もなかろう。顔を出すメリットがどこにあるのであろうか? 

 まあ かなりの美人である。確かに通常の性犯罪よりも注目され同情は買う。しかしこれは電車内の痴漢冤罪事件と同じである。真相は闇の中である。「それでも僕はやっていない」という映画ができるぐらい真相究明は難しい。
 ましてや今回の性的暴行事件は電車の中ではなく密室でのできごとである。合意かどうかは当事者同士以外分かるわけはない。
 そうなるといかに自分の正当性を大衆にアピールできるかであるが「顔出し」して大衆に主張することはインパクトが大きく同情をひくかもしれない。
 もし彼女が本当に被害者だったら申し訳ないが、何だかあざとく、かつわざとらしくみえるのだが。

ぞっとした その1

2017年06月03日 06時03分17秒 | 日記
 数日前、朝のTV情報番組でショッキングなニュースが流れた。それはとんでもない美人のジャーナリスト(?)が、元TBSのワシントン支局長に性的暴行を受けたというのだ。
 通常、この手の報道では女性の顔にはボカシが入る。しかし今回は彼女の希望で顔出しがあったのである。しかもとんでもない美人なので余計に目を引いた。

 事件とはワシントン支局に入職したいと、この女性ジャーナリストから元支局長にコンタクトをとったのである。どうも入社できたらしいのであるが、以後二人は東京で会食し痛飲した後の「出来事」だったというのだ。
 そしてこの女性は警察に行って、結局、逮捕状は出たのであるが警察の上からの命令?で結局男は逮捕されることはなかったそうである。
 この元TBSワシントン支局長は安倍総理とも知り合いだそうであり、いかにも「仲が親密である」ような報道のされかたであったのである。この流れをみると、いかにも安倍さんが上から圧力をかけて揉みつぶしたのではないかとの印象を持たせるような偏向報道にも思えたのであるが・・・。
 何ともわざとらしい感じがした。

マリオの公道カート その4

2017年06月02日 05時44分43秒 | 日記
 このハワイでの取り締まりは不条理である。でも「郷に入らば郷に従え」であり、現地の法規に従うしかない。
 でももっと不条理なのは日本の警察である。これらマリオカートの不良外国人をなぜ現場で取り締まらないのか? 何を遠慮しているのか? 
 善良なちょっとうっかり違反した日本人には慇懃無礼に、かつ情け容赦なくとりしまるくせに、これら外国人になぜ遠慮しているのだろうか?このハワイの黒人警官を少しは見習ってほしい。

 まあ来日した外国人は最初から観光であり楽しむために乗っているのである。確実にスマホ自撮りの違反はするだろう。それを現場で取り締まれば少しは抑止力になるはずである。かれらは日本の法規など知らずにカート走行しているのである。

 それをカート会社に「かれら走行中には注意させてください」という依頼書を送っても、楽しみできている観光客に事細かくうるさく指示するはずがない。気分を害されたらネットでの評判が落ちて客足に響くであろう。警察もこんな依頼書でお茶を濁すのではなく、覆面パトで追いかけてどんどん取り締まればいいのである。

 これは不公平な取り締まりにいつも疑問を感じている、たまにうっかり交通違反をする善良な市民の声なのである。

マリオの公道カート その3

2017年06月01日 06時25分04秒 | 日記
 ハワイでの自分の経験である。
 走行区分で右折車線と直進車線があった。自分は右折したかったのだが、右側に路駐している車があったため、右に寄ってから右折するという走行が不可能であった。しかもその駐車車両は交差点からすぐの所で止めていたため、自分は直進車線から右折車線をまたいで右折せざるを得なかったのである。

 右折した直後、後ろからパトカーのサイレンが鳴った。最初は自分だとは思わなかった。でも前にまわって自分に対して止まれと合図をしている。
 出てきたのは身体の大きな黒人警官であった。なんだか早口の英語でよくわからなかったけど、どうやら自分の「指定車線走行違反」のようであった。
 でもこれは不可抗力である。右折車線には違法駐車があってそこを通れなかったのである。自分の拙い英語ではうまく説明できなかったかもしれない。いや、最初から向こうはこちらの言うことを聞くつもりはなかったようである。
 もちろん自分が外国人であるのは彼は知っていたが一切の容赦はなかった。

 頭にきてしまいには「お前のいうことはよくわからん。あの違法駐車のほうを取り締まるべきだろ」と言ってしまった。それががよくなかったかもしれない。「文句があるなら裁判所で・・・」などといっている。旅行者が現地でいつ行われるかわからない裁判にでられるわけがない。それを見越したうえでの交通違反取締である。
 切符をきられて日本円で1万円を納めるはめになった。Bull shitである。