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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

氷なしの三日間と冷蔵庫の思い出

2014-07-31 17:26:24 | 日記
 この猛暑のなか、氷のない三日間を強いられている。
 
 今日の午前中から、冷蔵庫の文字表示部分に何やら赤い文字が点滅している。
 サポートセンターに電話して、「あれはなんぞなし?」と尋ねたら、「製氷装置の異常を示すものです」とのこと。
 そしてひとまず、その赤い文字のチカチカを消す方法は教えてくれたが、しばらく様子を見て氷ができてこないようだったらメンテナンスの方へ電話するようにとのことだった。

   

 祈るような気持ちで待ったが新しい氷は出来てこない。
 それでメンテナンスの方へ電話。
 この暑さで冷蔵庫部門は忙しそうだから今日は無理かな、明日なら大丈夫だろうという思惑は大あまチャン。

 「ハイ、最速で8月3日ですね」とモノが冷蔵庫だけに冷たい返事。
 「はあっ、ふえっ」と声にもならない返事をしたが、来られないというのだから待つしかないのだ。
 8月3日といえば足掛け(この言葉最近あまり使われなくなった)2ヶ月ではないか。

 それまでに直れば儲けものと製氷室の引き出しを外して氷が落ちてくる仕組みを手さぐりしてみたがよくわからない。もっと手ひどく壊してしまっては修理代が怖くなるので適当に諦めた。

          

 冷蔵や冷凍の機能は無事なようで、さいわい今夜の水割り用の氷は私専用のタッパーに入れて冷凍室にある。ほかにも手頃なタッパーを動員して水を入れ冷凍庫に入れた。

 私のような古い人間になると、大昔の上段に氷を置いて、その下に食品などを置いた原始的なスタイルの冷蔵庫を知っているが、それは一部の金持ちか高級飲食店にしかなかった。定期的に氷を供給しなければならないから、さぞかしランニングコストがかかっただろうと思う。

          

 わが家に冷蔵庫が来たのはいつ頃だったろう。昭和30年代の終わりだろうか。
 もちろん、冷凍庫もなかったし製氷装置もなかった。
 家庭用の冷凍食品という概念もなかったのではないだろうか。
 
 次に来たのが小さな冷凍室付きでそれには製氷装置(というより製氷室)もついていた。とはいえ、それは今様の自動製氷ではなく、さいの目に仕切られた製氷ボックスに水を入れてそこに置くだけというものだった。そして、できたらそれを取り出しそ、水をかけて氷片を得るという単純なもので、したがって今回の様な故障を起こす余地もなかった。
 考えてみれば、私が応急措置でした冷凍庫へ水入りタッパーを置くのと同じことだったわけだ。

           

 まあ、シンプル・イズ・ベストの時代ではあった。
 なまじっか自動などにするからその部分がブラックボックス化されて素人には触れなくなってしまう。
 銀行のATMがぶっ壊れて預金の出し入れができなくなるのと一緒だ。
 そういえば私たちの時代のように、銀行の入社試験にそろばんが必須ということはもうないだろうな。
 
【オマケの思い出】私ゃ、商業高校だからそろばんと簿記ならなんとかなるのだが、当時の教師から「君は両親が違うから銀行には入れないよ」といわれた。
 彼に差別意識があったわけではない。そういう時代だったのだ。
 でもそのお陰で他の道が開けた。


コメント
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