*写真は、私の散歩道や買い物帰りのものです。
森喜朗氏が総理だった頃でしょうか、わかったようなわからないような口調で「IT社会が、IT社会が」と盛んにのたもうた頃、「あんたらの音頭取りには乗るものか」とそっぽを向いたことはありますが、所詮は避けては通れない社会のありよう、IT弱者と言われようがなんだろうが、よたよたと最小限度の足取りでそれに随伴してきました。
しかし、ここへ来て、「IT社会侮れず」という事態がいくつも起こってまいりました。
発端は、FBでの私の友人で私のブログにも時折コメントをくれるSさんが愛鳥のインコをフトしたはずみで逃してしまったことにあります。
このSさん、とても行動的な方で、ヤフーのリアルタイムで、「迷い鳥」と入れると、鳥を見失った人たちや、逆にそれを保護している人たちのツイートが並んでいるのを見て、ご自分もツイッターのアカウントを取って、逃げたインコの特色などをツイートしたそうなのです。
するとどうでしょう、一週間ほど後にそれを保護している人からの応答があり、無事そのインコは手元に戻ったというではありませんか。
その経緯をFBなどで知った私にもハッとひらめいたことがありました。私の場合は「迷い鳥」ではなくて「尋ね人」です。
ヤフーのリアルタイムを開いて「尋ね人」と打ち込むと、幾分深刻そうなものから半分ふざけたようなものまで、いろいろ載っています。
私はもともと持っていたツイッターのアカウントを利用し(普段はほとんど利用していなかったのです)、その人の名前や経歴などを書き込み【拡散希望】としました。
するとすぐに若干の方が私の書き込みをフォローしてくれ、拡散してくれました。
で、私が探していたのは、今から約20年ほど前、私がまだ居酒屋をしていた頃、そこへバイトに来てくれたRさんという中国からの留学生の女性でした。
日本語の習得がとても早く、仕事も適切でしたが、同時に学業の方も怠ることなく、私の店を辞めてから、風の便りに学位をとったと聞きました。
彼女を探すのはこれで三回目で、第一回目はフリーライター時代の私の仕事の都合で、その時には居場所もわかっていたので、そこへアポをとったところ、なんと一週間前に中国へ帰国したとのことでした。
そして第二回目は三年前、中国へ行った折にどこかで出会えたらということで、探したのですが空振りでした。
そして今回は、インコが見つかるのなら人間も見つかるだろうとということでただその消息を知りたくて探したのでした(インコと一緒にしてゴメン)。
でその結果ですが、ツイッターの方ではなくて友人がその友人である在日の中国人の学者さんに尋ねてくれたところ、何年か前、ここに在籍していたはずだがという情報を提供してくれました。
その組織は国際的なものでしたが、その東京事務所にメールをしました。この時点では返事が来るかどうかさえもわからない状態でしたが、その返事はきました。しかし、そのRさんはもう数年前に退職しているとのことでした。
ところがです、そこのスタッフが彼女の連絡先を知っていて、彼女の了承を得た上でその電話番号を教えてくれたのです。
恐る恐る「+86」から始まる中国への国際電話をかけました。
早口の、というか日本人にとってはそう聞こえる中国語が返ってきました。私は一呼吸整えてから、「もしもし」といいました。相手はしばらく絶句してから、「あ、マスター?」という日本語が・・・・。
かくしてメルアドを交換し、お互いの消息を確認し合ったのでした。
話はここまでですが、13億人のなかからピンポイントで一人を特定できるってすごいことだと思うのです。
前に、中国の人名で検索した時、同姓同名のひとがどっさり出てきて、しかもその説明が当然ながら中国語なのでとても特定できませんでした。
今回の場合、幸運にも恵まれたとはいえ、電子メールや国際電話の簡素化、ツイッターなどのツール、ブログなどの相互リンクなどなど、まさにIT(information technology)が私のような情報弱者にまでメリットを与えてくれた瞬間でした。
確かに、IT社会のなかで失われてゆくものへのノスタルジーはありますし、それによる情報牢獄(Lineにとらわれた子どもたちや情報に振り回される大人たち)のような状況、そして、昨今問題になっているようなそれを逆手に取った犯罪、ないしは犯罪まがいの事態も続発しています。
しかし、私たちはもうこの状況から後戻りできない以上、この事態が指し示すものと真摯に向き合いながら、その状況下での可能性や不可能性を考えてゆくことしか出来ないのだと思います。
最後に、IT社会が私にもたらしたもう一つの出会いを書いておきましょう。
FBで、私の友人たちのところに趙博さんというひとがいろいろコメントをつけているので、ひょっとして私が知っているあの人ではということで友人になりました。
やはり、私が居酒屋をやっているとき、河合塾の講師をしていて常連だったあの趙博さん本人でした。
趙博さんは知る人ぞ知る「浪花の唄う巨人・パギやん」で、私はそのライブも聴いたことがあります。
詳細は以下のWikiを参照してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%99%E5%8D%9A
私が送った同人誌などに対して、趙博さんは、自分のCDを送ってくれたのですが、それに添えられた手紙にはまさに、「IT社会も捨てたもんじゃないですネ」と書かれていました。
「パギやん」の歌はメッセージ性の強いものが多いのですが、とりわけ、ブルース調のものがいいと思います。これは私の主観ですが、ブルースと関西弁というか関西のイントネーションとは相性が良いように思います。
そういえば、一度ライブで聞いた木村充揮も大阪の出身だし、女性シンガーでは和田アキ子がやはり大阪出身ですね。
森喜朗氏が総理だった頃でしょうか、わかったようなわからないような口調で「IT社会が、IT社会が」と盛んにのたもうた頃、「あんたらの音頭取りには乗るものか」とそっぽを向いたことはありますが、所詮は避けては通れない社会のありよう、IT弱者と言われようがなんだろうが、よたよたと最小限度の足取りでそれに随伴してきました。
しかし、ここへ来て、「IT社会侮れず」という事態がいくつも起こってまいりました。
発端は、FBでの私の友人で私のブログにも時折コメントをくれるSさんが愛鳥のインコをフトしたはずみで逃してしまったことにあります。
このSさん、とても行動的な方で、ヤフーのリアルタイムで、「迷い鳥」と入れると、鳥を見失った人たちや、逆にそれを保護している人たちのツイートが並んでいるのを見て、ご自分もツイッターのアカウントを取って、逃げたインコの特色などをツイートしたそうなのです。
するとどうでしょう、一週間ほど後にそれを保護している人からの応答があり、無事そのインコは手元に戻ったというではありませんか。
その経緯をFBなどで知った私にもハッとひらめいたことがありました。私の場合は「迷い鳥」ではなくて「尋ね人」です。
ヤフーのリアルタイムを開いて「尋ね人」と打ち込むと、幾分深刻そうなものから半分ふざけたようなものまで、いろいろ載っています。
私はもともと持っていたツイッターのアカウントを利用し(普段はほとんど利用していなかったのです)、その人の名前や経歴などを書き込み【拡散希望】としました。
するとすぐに若干の方が私の書き込みをフォローしてくれ、拡散してくれました。
で、私が探していたのは、今から約20年ほど前、私がまだ居酒屋をしていた頃、そこへバイトに来てくれたRさんという中国からの留学生の女性でした。
日本語の習得がとても早く、仕事も適切でしたが、同時に学業の方も怠ることなく、私の店を辞めてから、風の便りに学位をとったと聞きました。
彼女を探すのはこれで三回目で、第一回目はフリーライター時代の私の仕事の都合で、その時には居場所もわかっていたので、そこへアポをとったところ、なんと一週間前に中国へ帰国したとのことでした。
そして第二回目は三年前、中国へ行った折にどこかで出会えたらということで、探したのですが空振りでした。
そして今回は、インコが見つかるのなら人間も見つかるだろうとということでただその消息を知りたくて探したのでした(インコと一緒にしてゴメン)。
でその結果ですが、ツイッターの方ではなくて友人がその友人である在日の中国人の学者さんに尋ねてくれたところ、何年か前、ここに在籍していたはずだがという情報を提供してくれました。
その組織は国際的なものでしたが、その東京事務所にメールをしました。この時点では返事が来るかどうかさえもわからない状態でしたが、その返事はきました。しかし、そのRさんはもう数年前に退職しているとのことでした。
ところがです、そこのスタッフが彼女の連絡先を知っていて、彼女の了承を得た上でその電話番号を教えてくれたのです。
恐る恐る「+86」から始まる中国への国際電話をかけました。
早口の、というか日本人にとってはそう聞こえる中国語が返ってきました。私は一呼吸整えてから、「もしもし」といいました。相手はしばらく絶句してから、「あ、マスター?」という日本語が・・・・。
かくしてメルアドを交換し、お互いの消息を確認し合ったのでした。
話はここまでですが、13億人のなかからピンポイントで一人を特定できるってすごいことだと思うのです。
前に、中国の人名で検索した時、同姓同名のひとがどっさり出てきて、しかもその説明が当然ながら中国語なのでとても特定できませんでした。
今回の場合、幸運にも恵まれたとはいえ、電子メールや国際電話の簡素化、ツイッターなどのツール、ブログなどの相互リンクなどなど、まさにIT(information technology)が私のような情報弱者にまでメリットを与えてくれた瞬間でした。
確かに、IT社会のなかで失われてゆくものへのノスタルジーはありますし、それによる情報牢獄(Lineにとらわれた子どもたちや情報に振り回される大人たち)のような状況、そして、昨今問題になっているようなそれを逆手に取った犯罪、ないしは犯罪まがいの事態も続発しています。
しかし、私たちはもうこの状況から後戻りできない以上、この事態が指し示すものと真摯に向き合いながら、その状況下での可能性や不可能性を考えてゆくことしか出来ないのだと思います。
最後に、IT社会が私にもたらしたもう一つの出会いを書いておきましょう。
FBで、私の友人たちのところに趙博さんというひとがいろいろコメントをつけているので、ひょっとして私が知っているあの人ではということで友人になりました。
やはり、私が居酒屋をやっているとき、河合塾の講師をしていて常連だったあの趙博さん本人でした。
趙博さんは知る人ぞ知る「浪花の唄う巨人・パギやん」で、私はそのライブも聴いたことがあります。
詳細は以下のWikiを参照してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%99%E5%8D%9A
私が送った同人誌などに対して、趙博さんは、自分のCDを送ってくれたのですが、それに添えられた手紙にはまさに、「IT社会も捨てたもんじゃないですネ」と書かれていました。
「パギやん」の歌はメッセージ性の強いものが多いのですが、とりわけ、ブルース調のものがいいと思います。これは私の主観ですが、ブルースと関西弁というか関西のイントネーションとは相性が良いように思います。
そういえば、一度ライブで聞いた木村充揮も大阪の出身だし、女性シンガーでは和田アキ子がやはり大阪出身ですね。