牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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かつては酒を運ぶ軽子が列をなし、今は酔客を運ぶ車が列をなす

2017-01-28 13:18:47 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
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金曜日。夜の神楽坂。






神楽坂の料亭(もう4軒しかないけど)や割烹、レストランなどで飲食されている方々の運転手つきの車が列をなして待っています。

よくよく考えると、料亭さんはいずれも神楽坂というより軽子坂に近いし、区道が拡がったこともあり、こちらで待っている運転手さんが多いです。

元々お酒を運んだ軽子(荷担ぎ)が列をなした軽子坂が、今はお酒を飲んだ人を運ぶ運転手さんが列をなしています。
(ここで注意!昔、当時NHKのアナウンサーだった某氏、運転手さんと喧嘩になり、「駕籠かきのくせに」という暴言&暴行で捕まりましたね!)


並んでいる車の中では、運転手さん、車載テレビを見ていたりと、それなりに時間をつぶせているようですが、昔はこうだったという話を昨日お会いした九州の蔵元さんにお聞きしました。


曰く、その蔵元さん、今から20年以上も前、東京ではあまり売れていない中、毎月必ず数ケース注文が入る焼き鳥屋さんがあったそうです。

売れ方がかなり「堅い」ので一度挨拶にいったところ、某盛り場にある、立派な料亭の建物の隅(つまり料亭と建物続き)という、不思議な立地。


実はその焼き鳥屋さん、料亭のお客さんの車の運転手さん達の待合室で、料亭の女将の御主人が趣味で焼き鳥屋をやっているというお店だったらしい。

つまり、運転手さん達は料亭で飲んでいる偉い人を待ちながら、そこで焼き鳥で一杯やっていたと言う訳。

運転のプロだけに、飲み過ぎず適量で、ということで蔵元さんへの注文も一定量だったようですが、時代の流れと共にその焼き鳥屋さんはなくなってしまったそうです(そりゃそうだ)。

まあ、日本では戦前はちゃんとあった飲酒運転禁止が、昭和22年の「道路交通取締法」では占領下の軍人の飲酒運転のせいで「酒を飲んでも酔っ払ってなければいい」という解釈になったという話もありますし、事実、酒気帯び運転の罰則が廃止されていたようです。
(現在のような酒気帯び運転の罰則方針は、昭和45年の道路交通法改正で、ということです)

現在のような厳罰化の流れは10年前の福岡の飲酒運転事故の頃からですし、、、、本当に時代とともに変わるものですね。



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