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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

三世代それぞれ-老いるも順繰りに

2004-11-23 | 父の記録と母の思い出
実家の父と妹家族と、一緒に食事をすることに。
二台の車に分かれて、私とkekeさんは妹の車の後部座席に座る。助手席には父が座る。

あいにく目指した店は駐車場がいっぱいで停められない。妹はUターンする。
もう一台の旦那の車と携帯で連絡を取る。
「今は運転しながら携帯すると捕まるよ。」と父。
「だって、しょうがないでしょ!停まれないんだから。」

車内の空気が気まずくなる。
最近、こんな風に時々父に少しいらついている妹。

私が中学生くらいの頃は、年中母が祖母をどなっていた。
祖母は母と実の親子だ、ずっと母子家庭で親ひとり子ひとりで暮らして来た母と祖母だった。
何故母が祖母をこんなに罵っているのか、よく判らないまま、子供心に自分達が祖母の側についたら、ますます母が止まらなくなるのを予感していた。
誰も祖母をかばうことはなかった。

最近、父はまったく怒らなくなった。
ボケ始めた頃は、「アイツと約束したのに約束の場所に行っても居やしない」と何かにつけよく怒っていたものだが。それが自分の記憶違いである事を次第に認識し始め、最近はすっかり自信を失ってしまった父は、言われても言い返す事がなくなってしまった。

妹は、仕事のできる立派な父を知っている。自慢だったお父さん。
だから、今の父を見ていると、切なくて、つい言いたくない事を言ってしまうのだろう。
一番近くに居るからこそ、ふがいの無さに。

でも、私も妹も父が大好きなことは変わりないわけで・・。

(そうか・・母もおばあちゃんが大好きだったんだ)
今になって、わかった。

kekeさんはこの車の中で何を思うんだろう?
いつか私も、kekeさんのお荷物になって、こう怒られる日がくるのネ・・
それも順繰り。

父は妹の居ない所でどさくさにまぎれて、私とkekeさんに小遣いをくれた。
「臨時収入が入ったから」
(つい何日か前も同じように貰ったばかりなのに・・もう忘れているんだ)
でも、貰えるものは、しっかり貰ってしまった。